LMGTEプロは2022年での終了が決定。2024年以降のWEC/ル・マンはGT3プロアマを新設へ

 FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブは、6月10日に開かれたル・マン24時間の年次記者会見において、2023年のWEC世界耐久選手権でLMGTEプロクラスを廃止することを明らかにした。

 これにより来季のWEC/ル・マンでは、GTEカテゴリーが既存のLMGTEアマクラスに一本化されることになった。

【動画】2022年WEC第3戦ル・マン24時間 予選“ハイパーポール”ハイライト

 フランス、サルト・サーキットで6月9日(木)に開催されたル・マン24時間レースの予選“ハイパーポール”の模様を収めたダイジェスト動画が、WEC世界耐久選手権とル・マン24時間の公式YouTubeチャンネルにて公開されている。

 前日8日に実施された予選を勝ち上がり、各クラスのポールポジションを懸けて4クラスの上位6台(ハイパーカークラスのみ5台)がタイムアタック合戦を繰り広げたハイパーポール。既報のとおり、ここでは記念すべき第90回大会のポールシッターを巡る激戦が繰り広げられ、最終的に8号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)のブレンドン・ハートレーが3分24秒408を記録して24時間レースを先頭でスタートする権利を得ている。

ミッションH24、水素燃料電池車で時速290.8キロのレコード記録/ル・マン24時間

 ミッションH24は6月8日、ACOフランス西部自動車クラブとの共同プログラムである“Mission H24”の水素燃料電池プロトタイプカーが、サルト・サーキットのストレートで290.8km/hをマークしたと発表した。

 水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を生み出し、その電力をもとにモーターで駆動力を得る燃料電池車(FCV)。ミッションH24はこの次世代のパワートレインを採用したクルマによる2025年のスポーツカーレース実施に向け、ル・マン24時間レースの主催団体であるACOと共同で車両やシステムの先行開発を行っている。

ポルシェのヒストリーを追う! サーキットを席巻したレーシングカー 【ポルシェ図鑑:リンク集】

1960~70年代を彩ったレーシングモデル 歴史に残る大接戦を演じた908 906でレースシーンにおいて一定の成功を収めたポルシェは、906をベースにしたアップデート版と言える910で格上クラスと互角の戦いを繰り広げ、続 […]

ル・マン24時間予選初日、GTE-Proクラスで2台のポルシェ 911 RSRがハイパーポールに進出! 【動画】

Porsche 911 RSR 赤旗中断に続きコンディションがウェットに 予選開始直後、91号車をドライブするフレデリック・マコヴィッキィと、92号車のローレンス・ヴァントールは、すぐにアタックを行わずピットで待機する。 […]

【動画】2022年WEC第3戦ル・マン24時間 予選ハイライト

 フランス、サルト・サーキットで6月8日(水)に開催されたル・マン24時間レースの予選の模様を収めたハイライト動画が、WEC世界耐久選手権とル・マン24時間の公式YouTubeチャンネルにて公開されている。

 同日実施のフリープラクティス1回目に続いて行われた予選は、9日(木)のハイパーポールに向けて各クラス上位6台を選出するシュートアウトセッションだ。ここでは小林可夢偉がドライブした7号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)が最速タイムを記録し暫定ポールポジションを獲得。LMGTEアマクラスでは木村武史を擁するケッセル・レーシングの57号車フェラーリ488 GTEエボもクラス2番手となり、翌日のハイパーポール進出を決めている。

『X-MEN』でお馴染みの俳優マイケル・ファスベンダー、ポルシェ 911 RSRを駆ってル・マン24時間に初参戦 【動画】

911 RSR 93号車でGTE-Amにエントリー 第90回ル・マン24時間レースは、6月11~12日にフランスのサルト・サーキットを舞台に決勝レースが行われる。そしてこのレースにて、マイケル・ファスベンダーはポルシェの […]

ストレートが遅くLMP2を抜けない。アルピーヌのドライバーが抱えるル・マン前の不安/WEC

 アルピーヌ・エルフ・チームのアンドレ・ネグラオとマシュー・バキシビエールは、ル・マン24時間テストデーでの直線スピードの不足を懸念している。彼らによると、アルピーヌA480・ギブソンはミュルサンヌ・ストレートでLMP2マシンを追い越すのに苦労していたという。

 アルピーヌのマシンは6月5日(日)にル・マンで行われたテストデーの両セッションで、ハイパーカークラスの5台中5番手となった。

【2022ル・マン24時間の直前】高橋二朗さんの見どころはトラブルに悩まされるトヨタの新チーム代表、小林可夢偉の采配

 F1モナコGP、インディアナポリス500マイルレースと並び『世界三大レース』のひとつに数えられる耐久レースの祭典、ル・マン24時間レースの2022年大会が6月11~12日、フランスのル・マンで開催される。過去2年を含む数回のイレギュラーを除けば、例年6月の夏至にもっとも近い週末に実施されるこのレースの歴史は長く、今大会で第90回を数える。そんなル・マン24時間を長年にわたって追いかけ、現地で取材を行ってきたJ SPORTSの解説者でもあり、日本モータースポーツ記者会会長の高橋二朗さんに今大会の見どころを聞いた。

『クライスラー・バイパーGTS-R』英国のサポートでレーシングカーとなったアメリカの“毒蛇”【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、ル・マン24時間レースなどのGT1クラスを戦った『クライスラー・バイパーGTS-R』です。