【順位結果】2022年WRC第5戦イタリア SS1後

 6月2日、WRC世界ラリー選手権の2022年シーズン第5戦イタリアが開幕した。木曜のデイ1はSS1のみが行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップタイムをマーク。0.5秒差の総合2番手に、日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)がつけている。

■2022年WRC第5戦ラリー・イタリア・サルディニア暫定結果 SS1後

トヨタ勢を抑えヒョンデのヌービルがシェイクダウン最速。勝田は8番手/WRC第5戦イタリア

 6月2日、WRC世界ラリー選手権第5戦イタリアのシェイクダウンが行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が最速タイムをマークした。

 前戦ポルトガルから第8戦フィンランドまで続くグラベル(未舗装路)ラリー5連戦の第2ラウンドとなる今戦のラリー・イタリア・サルディニア。その名のとおり地中海に浮かぶサルディニア島を舞台とする同イベントは、全体的にはハイスピードなステージでありがなら道幅が狭く、ミスに対する許容度が低い非常に難しいラリーだ。また、気温が30度を超えることが珍しくなく、選手やマシンにとって過酷な1戦でもある。

富士24時間に参戦するラトバラが水素エンジン搭載GRカローラをドライブ「すごく安定しているクルマ」

 6月3〜5日、富士スピードウェイで開催されるENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第2戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』。今回多くの話題があるが、水素エンジンを積むORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptに、WRC世界ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing WRT代表のヤリ-マティ・ラトバラの参戦もそのひとつだろう。富士に登場したラトバラにORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptの印象などを聞いた。

【動画】WRC8冠王者の功績を振り返る映像作品『セバスチャン・オジエ 最後のシーズン』日本語版が公開

「フランス人ラリードライバーは如何にしてその伝説を築いたのか」、それを紐解いていくドキュメンタリー作品『セバスチャン・オジェ – 最後のシーズン –』の日本語吹き替え版が、Red Bull TV(レッドブルTV)で無料公開されている。

 WRC世界ラリー選手権において、2021年に前年から2年連続、自身通算8度目となるワールドチャンピオンを獲得したセバスチャン・オジエ。同年限りでWRCのレギュラードライバーを引退した彼は、誰もが認める“レジェンド”ドライバーのひとりだ。

2戦ぶり復帰のラッピ「出走順もいいので表彰台を目指す」/2022WRC第5戦イタリア 事前コメント

 WRC世界ラリー選手権の2022年シーズンにおける最初のグラベル(未舗装路)ラリーとなった第4戦ポルトガルから1週間のインターバルを挟み、6月2日から5日にかけて、今季第5戦イタリアが地中海に浮かぶサルディニア島で開催される。この『ラリー・イタリア・サルディニア』の開幕に先立ち、最高峰クラスに参戦しているMスポーツ・フォードとヒョンデ(旧ヒュンダイ)、そしてトヨタの計3チームからドライバーたちの事前コメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

トヨタ、怒涛の4連勝なるか。WRC次戦イタリアは「ポルトガル以上に不利な条件になるはず」

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、6月2日から5日にかけてイタリア、サルディニア島を舞台に争われる今季第5戦イタリアに、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組の計3台のトヨタGRヤリス・ラリー1で参戦する。

 また、サテライトチームであるTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからは、選手権3番手につけている勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が引き続き、トヨタGRヤリス・ラリー1で出場する予定だ。

開幕4戦3勝、“神童”と呼ばれたカッレ・ロバンペラは王者になれるか【WRC Topic】

 WRC世界ラリー選手権の2022年開幕戦モンテカルロこそ4位に終わったが、その後第4戦ポルトガルまで3連勝。WRC関係者の中には、早くもトヨタのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が今季ワールドチャンピオンになるだろうと確信する者が多いが、その根拠とは?

 まず最初に、あらゆる路面で勝てることが証明された。第2戦スウェーデンはスノー、第3戦クロアチアはターマック(舗装路)、そして直近の第4戦ポルトガルはグラベル(未舗装路)。ロバンペラはそのすべてで優勝し、3戦で合計22回のステージ優勝を決めた。それは実施された全57ステージの約39%にあたる。

今季3度目のWRC参戦、セバスチャン・ローブがサファリ・ラリーに出場へ。第4戦ではリタイア

 シリーズ元9連覇王者にして、2022年の開幕戦ウイナーであるセバスチャン・ローブによる今季3度目のWRC参戦が発表された。ローブはイザベル・ガルミッシュとともにふたたびフォード・プーマ・ラリー1に乗り込み、世界ラリー選手権第6戦ケニアに出場する。

 Mスポーツ・フォードWRTは5月27日、ローブがみたびチームと協力してラリーに挑むことを発表。その舞台は昨年、19年ぶりにWRC復帰を果たした『ラリー・サファリ・ケニア』だ。

【動画】苦戦を強いられたスバル勢。鎌田卓麻5位、新井敏弘は7位完走/全日本ラリー第4戦丹後

 5月26日、JRC全日本ラリー選手権に参戦しているスバルは、5月20日~5月22日に京都府京丹後市で開催された2022年シーズン第4戦『YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg(ラリー丹後)』のダイジェストを公式YouTubeチャンネル“SUBARU On-Tube”にて公開した。

 土曜のレグ1、日曜のレグ2ともにドライコンディションのターマック(舗装路)で争われた今戦のラリー丹後。『スバルWRX STI』を用いてシリーズ最高峰カテゴリーのJN1クラスに挑むスバル勢にとっては厳しいラリーとなった。

DRRが「最初の2台」の体制発表。アンドレアス・バッケルドとロビン・ラーソンを起用/NitroRX

 2022年から“グローバル・シリーズ”へと変貌を遂げると同時に、シリーズ自ら「史上最速のラリークロス車両」と称するフルエレクトリックSUVによる『グループEクラス』を創設する『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/NitroRX)』だが、その初期カスタマー候補としてリストアップされていたドライヤー&ラインボールド・レーシング(DRR)が新体制を発表。2021年のEuroRX1王者に輝いたアンドレアス・バッケルドと、同じく2014年の欧州王者であるロビン・ラーソンの実力派を起用し、新たにモンスターエナジーRXカルテルのエントリー名で参戦することをアナウンスした。

 北米発のラリークロス・シリーズとして、実質的にGRCやARXの後継に位置付けられるNitroRXは、ラリーやラリークロス界のトップ選手として活躍するトラビス・パストラーナが創設した新たなチャンピオンシップとして、2021年に本格的なシリーズ戦が開催された。