ル・マン走行初日にGTEクラスのBoPが変更。フェラーリに3つの調整が入る/WEC

 WEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レースの走行初日である6月8日(水)に、LMGTEプロおよびLMGTEアマクラスのマシンを対象とした最新BoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)が発表され、フェラーリとポルシェがこの対象となっている。

 フェラーリ488 GTEエボは、ル・マンでのトラックアクションが始まる際に発行された最新のBoPリストに従い、3つのパラメーターの調整を受けることになった。

ハリウッド俳優マイケル・ファスベンダーがル・マン24時間に初挑戦。参戦のきっかけは“機内での出会い”

『イングロリアス・バスターズ』や『X-MEN』などの大ヒット映画で知られる俳優のマイケル・ファスベンダーは、6月11〜12日にかけて行われる第90回ル・マン24時間レースに初参戦を果たす。

 WEC世界耐久選手権の2022年第3戦となるこのレースは、ドイツおよびアイルランド籍を持つ45歳のファスベンダーにとって、長年の努力の集大成となるものだ。

苦戦のポルシェ、“最後のル・マン”で4年ぶりのクラス優勝を切望。新燃料と新タイヤがカギか

 WEC世界耐久選手権のLMGTEプロクラスに参戦するポルシェGTチームは、911 RSR-19で挑んだ過去2回のル・マン24時間レースで1回の表彰台しか獲得できていない。ドライバーのリヒャルト・リエツとミカエル・クリステンセンは、このル・マンにおける困難な状況に終止符を打つことを望んでいる。

 ポルシェは2018年にクラス優勝を果たして以来、勝利から遠ざかっており、とくに2019/20シーズンに現行車両の『-19』を投入して以降、ル・マンでは苦戦を強いられてきた。

LMGTEアマのハードポイントが招待参戦枠を事実上“譲渡”。アブソリュートの3名が出場へ/ル・マン24時間

 2022年ル・マン24時間レースのLMGTEアマクラスにハードポイント・モータースポーツの99号車ポルシェ911 RSR-19から当初出場が予定されていたロブ・フェリオール/キャサリン・レッグ/エイドリアン・ド・レネールが参戦を断念し、その参戦枠をアブソリュート・レーシングに事実上、譲ることとなった。

薄氷の勝利だったフェラーリ。FCYが燃料切れの危機を「救った」とカラド/WEC第2戦スパ

 5月7日(土)に決勝が行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースで、LMGTEプロクラスを制したAFコルセのジェームス・カラドは、最終スティントでのフルコースイエロー(FCY)が51号車フェラーリ488 GTE Evo(カラド/アレッサンドロ・ピエール・グイディ組)のクラス優勝に貢献したと述べた。

 カラドとピエール・グイディのフェラーリはレース終盤、クラス3番手から2番手に順位を上げてきた、ミカエル・クリステンセン/ケビン・エストーレ組92号車ポルシェ911 RSR-19(ポルシェGTチーム)に背後につかれたが、この追撃を振りきり世界タイトル防衛のための初勝利を得た。