BMWのチームとマネージメントは、ニュルブルクリンク24時間レースの結果に失望しており、BMW M社のCEOは表彰台に上がるスピードをマシンは持ち合わせていたものの、その速さを“ふさわしい結果”に結びつけることができなかった、と語った。
ドイツ・ミュンヘンをベースとするマニュファクチャラーは、チャレンジングな週末となった新型M4 GT3での初めてのニュル24時間を耐えた。マシンは予選では速さを見せ、レースのいくつかのステージでは納得のいく速さを見せていた。
だが、さまざまなアクシデントやトラブルによってBMWのトップコンテンダーは次々と脱落。最終的にはトップ10に1台も送り込むことができずに決勝を終えた。
BMW Mのフランシスカス・ファン・ミールCEOは、「残念ながら、24時間レースは我々の期待どおりにはいかなかった」と述べた。
「クルマもチームもドライバーも、表彰台に上がるだけの速さを兼ね備えていた」
「この速さを結果につなげることができなかったのは残念だ。アウディの総合優勝を祝福したい」
とりわけ、上位を走ったローヴェ・レーシングとBMWジュニアチームでは、そのすべての車両がレース前半で脱落してしまった。
ニック・イェロリーが駆る99号車はトクスポートWRTポルシェと接触し、シェルドン・ファン・デル・リンデのドライブする98号車は高速走行中、サスペンションの不具合によりクラッシュした。
「もちろん、こんなに早くリタイアするのは、僕にとっても、チームにとっても、BMW Mモータースポーツにとっても、残念なことだ」とイェロリーはジュリアン・アンドロウアーとのクラッシュについて語った。
「僕らは3ワイドでコーナーに進入し、ポルシェが右端から寄ってきていることに気づいたときには、ブレーキをかけるには遅すぎたんだ」
「最終的には、僕のミスだ。チームが2台ともを失ってしまったことは残念だ」
BMWのモータースポーツ責任者であるアンドレアス・ルースも、レース序盤の混乱した動きに「影響を受けることを許してしまった」として、レース結果への不満を露わにした。
「悲しいことに、我々にとっては非常に残念なレースとなってしまった。もっといいレースができたはずだ」とルースは語る。
「良い、集中した準備の結果、いいペースといくつかの良いリザルトを示すことができたので、我々の期待は大きかった」
「とくに、我々自身のミスのために序盤で2台を失ってしまったのは、痛恨の極みだ」
「我々は、トラック上の大変な状況に影響を受けることを許してしまった」
「シェルドン・ファン・デル・リンデのアクシデントはどうしようもなかった。彼は右フロントのサスペンションに問題を抱えていた」
「シューベルト・モータースポーツはレース終了直前まで4番手につけていたが、その後エンジンルームのオーバーヒートに悩まされた」
「非常にポジティブな面を挙げるとするなら、我々の新型BMW M4 GT3が予選でもレースでも、勝利の可能性がある位置でレースをすることができた、という点だ」