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 元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.が、2023年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦することが決定した。5月27日、ユナイテッド・オートスポーツが発表した。

 ピケJr.は元ベントレーファクトリードライバーのアンディ・メイリック、ブロンズにレーティングされるダニエル・シュナイダーとトリオを結成し、LMP2プロ/アマカテゴリーにオレカ07・ギブソンで参戦する。

 2008年と2009年にルノーF1チームからF1世界選手権に参戦していたピケJr.は、2017年にヴァイヨン・レベリオンからWEC世界耐久選手権に出場した経験を持つ。

 ピケJr.は現在、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ノースアメリカに参戦しており、先日のNOLAモータースポーツパーク戦では勝利も収めている。また、母国ブラジルではSCBストックカー・ブラジルにも参戦している。

「来年、LMP2で再びレースができることを、本当に楽しみにしている」とピケJr.は語っている。

「ダニエルとは過去にブラジルでレースをしていて、お互いのことはよく知っているので、もう一度一緒にレースができることに興奮している」

「長期的な計画を手にするのは嬉しい。このプロ/アマエントリーによって、僕らはともにレースで成功するチャンスを得たし、もしかしたらル・マンでの勝利も争えるかもしれない」

 シュナイダーとメイリックはミシュラン・ル・マン・カップでユナイテッドが走らせているLMP3車両でともにレースをしており、このパートナーシップがLMP2へとステップアップする形となった。

「アンディ、そしてネルソンという親友とともに、LMP2マシンで来年のELMSに参戦できるなんて、夢のようだ」とシュナイダー。

「ル・マン・カップのLMP3ですでに3シーズンを過ごしてきたが、ユナイテッドとはさらに長い付き合いになりそうだ」

「来年に向けて興奮しているし、成功する一年として、いつかル・マン24時間レースに出場するチャンスを掴みたい」

 今回明らかになったエントリーはユナイテッドにとって、昨年ELMSに設けられたLMP2プロ/アマカテゴリーへの初参戦となる。同チームは昨年、2台のLMP2マシンを投入していたが、今季はWECでの活動を2台体制へと拡大したことから、ELMSでは1台での参戦に絞っている。

 チームの共同オーナーであるリチャード・ディーンは、「シーズン序盤のうちに、このように強力なドライバーラインアップを発表できたことを嬉しく思う」とコメントしている。

「ダニエルとアンディはLMP3でとてもうまく機能しており、ふたりともLMP2へのステップアップの機会を得るに値する」

「このコンビにネルソンが加わることはとてもエキサイティングだ。彼は経験豊富で速く、我々がLMP2タイトルを争うために重要な役割を果たすだろう」

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ノースアメリカに参戦しているネルソン・ピケJr.
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ノースアメリカに参戦しているネルソン・ピケJr.