もっと詳しく

第3戦/決勝
鈴鹿サーキット
2022.5.29 sun

予選2番手からのスタートに膨らむ期待
決勝レースは7位で2戦連続の入賞

 AUTOBACS SUPER GT 2022 第3戦鈴鹿、5月29日(日)、初夏を思わせるような熱い日差しのなか、決勝レースが行われました。K-tunes Racingは前日の公式予選、4位のタイムを記録したものの、上位のマシン2台のタイムが取り消しとなり、2位へと繰り上がりました。こうした流れを逃がさないことは勝者となるために必要なことです。

 今回サーキットへと持ち込んだタイヤのなかから、予選での不利を承知で、決勝のペースで有利なハードタイヤを予選で使用しました。にも関わらず予選2位を得たことは、決勝レースの上位入賞の可能性を高めたことは間違いありません。

 決勝レース、スタートドライバーは新田守男選手が担当。スタートでは優れた加速力を持つGT-Rを抑え、ポジションをキープすることに成功。トップとの差も拡がることなく、2番手でレースが進んでいきました。やはりペースはライバルたちと同等のようでした。しかしセーフティカーが導入され低速走行となったことでタイヤが冷えてしまうと、再スタート後にグリップが完全に回復せず、ペースが苦しくなってしまいました。

 何とか後方のマシンを抑えていた新田守男選手ですが、ドライバー交代直前、18周目に3番手へとポジションを落としました。19周目にバトンを受けた高木真一選手。ピット作業にもミスはなく、コースへと戻ったのは15番手の位置でした。大きく順位を落としてしまったのは、給油時間がライバルよりも長く必要だったからです。

 それでも高木真一選手は着実にポジションを回復。9番手となっていたファイナルラップ、コース後半で一気に2台をオーバーテイクすると、7位でチェッカーフラッグを受けました。攻めの走りが、2戦連続入賞という結果につながったのです。

影山正彦監督

「新田選手がフロントロウからスタートして、要所要所を抑えて高木選手へと、ほぼ完璧なピット作業で交代しました。しかし必要な給油時間が長く、15番手まで順位を落としてしまいました。高木選手は最終周に2台をオーバーテイクするなど、素晴らしい走りで、2戦連続入賞できたことは大きかったと思います」

新田守男選手

「55度を超えるような路面温度になって不安もあったんですが、ダンロップタイヤはいいパフォーマンスでした。FCY、セーフティカーと、低速での走行になってタイヤが一度冷えてしまうと、ライバルに対してペースが苦しくなってしまいました。それでも高温下でのデータも取れたし、ポイントも2戦連続でゲットできたので、いいレースだったと思います」

高木真一選手

「3番手で交代したんですが、まさか15番手まで順位を落としているとは思いませんでした。タイヤのことを意識しながら、ペースをコントロールしていました。トラブルで後退していったマシンもあり、入賞圏内まで戻すことができました。最後は混雑した6 位争いの集団のなかで2台を抜いて、7位にまで上がることができました。暑いなかでの走行データを含めて、次につながるレースだと思います」