2022年F1モナコGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは4位でフィニッシュした。
雨のなかでスタートした決勝を、ルクレールはポールポジションからリードし、順調にレースを進めていた。しかし路面コンディションがウエットから次第に乾いていくなか、タイヤ交換の戦略によって、ルクレールは首位を失った。
セルジオ・ペレス(レッドブル)がウエットからインターミディエイトに交換した2周後、フェラーリはルクレールのタイヤを同様にウエットからインターミディエイトに交換した。この際、チームメイトのカルロス・サインツは直接スリックタイヤへの交換をすることを望み、チームの提案に反してステイアウトした。そのため、ルクレールはサインツより1回多くピットストップをすることによって、チームメイトの後ろに落ちた。
また、フェラーリは、ハードタイヤに交換する際、距離が近いにもかかわらず2台一緒にピットに呼び戻してしまい、直前にルクレールへの指示を取り消すが間に合わず、ルクレールはピットで待たされることで時間をロスした。結局、ルクレールは、インターミディエイトでのペースがよかったレッドブル勢にも前に行かれる結果になった。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=4位
1番グリッド/タイヤ:ウエット→インターミディエイト→ハード
とんでもなく最悪の日だった。明らかに優勝をつかめる状況にあった。パフォーマンスがあり、すべてが揃っていた。僕は自分に与えられた判断が理解できない。説明してもらう必要がある。
僕にはどうすることもできなかった。最終コーナー手前でピットに呼ばれた。だからそれに対して情報を求める余裕はなかった。それに明らかに間違った選択だった。もっといい仕事をする必要がある。
(ミック・シューマッハーのクラッシュによる赤旗の時間を)自分を落ち着かせることに使った。とにかく怒りまくっていたからね。
勝利を失ったことにがっかりしている。母国グランプリだけに、受け入れるのが難しい。
こういうことが二度と起きないようにするために、状況を正確に理解することが重要だ。
最初のピットストップでは、エクストリームウエットからインターミディエイトに交換し、ペレスにアンダーカットされた。3周後、またピットストップすることになり、カルロスに続いてピットに戻り、さらに2つポジションを失った。
モナコは、大きなリスクを負うことなくコース上でオーバーテイクすることが不可能だ。だから僕はできるだけ多くのポイントを持ち帰ることを優先した。この状況では4位より上を望むのは不可能だったと思う。ミスは起こるものだが、残念ながら今日の僕たちはミスが多すぎた。
僕はチームを愛している。必ずやより強くなって戻ってくる。