5月27日、ドイツ・ニュルブルクリンクで、ADACトタルエナジーズ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間)の決勝グリッドを決定するトップクオリファイ1、および同2が行われ、ルカ・ルートヴィヒがドライブしたオクタン126の26号車フェラーリ488 GT3エボ(ルートヴィヒ/ビヨン・グロスマン/サイモン・トルマー/ジョナサン・ヒルスキ組)がポールポジションを獲得した。
前日に実施された予選1/2と、27日(金)に行われた予選3回目を経て迎えたトップクオリファイ。同セッションに進んだ30台あまりの車両をふたつのグループに分けるかたちで行われたこの予選の前半は、ニック・キャツバーグ駆る98号車BMW M4 GT3(ローヴェ・レーシング)が8分11秒039というタイムをマークし、ゲットスピード・パフォーマンスの4号車メルセデスAMG GT3など4台とともにトップクオリファイ2への進出を決める。
その最終予選の場では、DTMドイツ・ツーリングカー選手権で3度のチャンピオンを獲得しル・マン24時間でも3回優勝しているクラウス・ルートヴィヒを父に持つルカが、跳ね馬のGT3カーで驚きの速さをみせた。
彼は予選レースでのアクシデントによって新しいシャシーとなったフェラーリで8分9秒469をマーク。2周のアタックの中でこのタイムを上回るクルマがなかったため、スイスのオクタン126チームがポールシッターに贈られる“グリッケンハウス・トロフィー”を獲得している。
ゴールドカラーのフェラーリと並ぶフロントロウ2番手となったのはアウグスト・ファーフスがドライブした99号車BMW M4 GT3(ローヴェ・レーシング)だった。ファーフスは最初のアタックで8分10秒640を記録した後、2度目のアタックで逆転を狙ったがタイムが伸びなかった。
3番手にはジョーダン・ペッパーが乗り込み8分10秒788をマークした7号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(コンラッド・モータースポーツ)が入り、クリストファー・ハーゼの22号車アウディR8 LMSエボII(アウディスポーツ・チーム・カーコレクション)が8分11秒210でセカンドロウの4番手につけている。
■スバルWRX STIがSP3Tクラスポール獲得
5番手は同じくアウディの16号車(シェラースポーツ・チーム・フェニックス)、6番手に72号車BMW M4 GT3(BMWジュニアチーム)が続き、4列目に101号車BMW M4 GT3(ワーケンホルスト・モータースポーツ)とメルセデス勢最上位となった12号車メルセデスAMG GT3(メルセデスAMG・チーム・ビルシュタイン・バイ・HRT)が並んだ。
その後方9番手に25号車ポルシェ911 GT3 R(フーバー・モータースポーツ)が入り、ここまでが8分11秒台のタイムをマークしている。
2台のポルシェ911 GT3 Rを走らせるファルケン・モータースポーツは33号車が総合25番手、僚友44号車は総合28番手からレースを開始する。
2021年のレースで優勝したマンタイ・レーシングの1号車ポルシェ911 GT3 Rは、プラクティス中のペナルティにより第1スタートグループの最後尾に回されることが決定済みだ。
トヨタGRスープラGT4でSP10クラスに参戦するトーヨータイヤ・ウィズ・リング・レーシングは、83号車が予選で9分00秒016をマークして総合55番手/クラス2番手グリッドを獲得。チームメイトの62号車は総合62番手/クラス4番手となった。SP3Tクラス優勝を狙うスバルテクニカインターナショナルの114号車スバルWRX STIは、9分01秒904というタイムで総合58番手/クラスポールポジションを獲得している。
第50回大会となる2022年ニュルブルクリンク24時間レースの決勝は、5月28日(土)現地16時(日本時間23時)にスタートが切られる予定だ。