2022年F1エミリア・ロマーニャGP決勝で、フェラーリのカルロス・サインツはオープニングラップで、ダニエル・リカルド(マクラーレン)と接触したことで、リタイアを喫した。
このインシデントをスチュワードは審議対象にはしなかったが、リカルドはレース後、フェラーリのモーターホームを謝罪のために訪れた。また、SNSを通して「1周目のインシデントにより自分のレースもカルロスのレースも台無しにしてしまった。彼に申し訳なく思う。本当にがっかりしている」とコメントしている。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=リタイア
4番グリッド/タイヤ:インターミディエイト
ついてない一日だった。ターン1に向けて、いい感じでブレーキングし、左側には十分スペースを残していた。なのに残念なことにダニエルがマシンのコントロールを少し失って、僕のマシンに後ろからヒットした。それによって僕はスピンし、グラベルにはまってしまった。
いいレースができるはずだったから本当に残念だ。僕としては、あの時、インシデントを避けるために他にやれることはなかった。
受け入れ難いよ。ファンの前でいいレースをしたいと思っていたのに。この2戦、すべての出来事がまったくうまくいかなかった。それでも状況を好転させられると信じている。この先、たくさんのレースがあるのだし、絶対にプッシュし続けるよ。次はマイアミだ。
(リタイア直後に語り)確かにスタートはうまくいかなかったが、レースは63周ある。ランド(・ノリス)にかわされてポジションを落としても、長いレースが残っていたんだ。僕としてはダニエルにスペースをたっぷり残していたと思うが、彼は縁石に乗って僕に突っ込んできた。それで僕のレースは終わってしまった。
がっかりしているし、受け入れ難い。ティフォシが詰めかけているホームグランプリだ。応援してくれる皆のために良いレースをしたいと思っていた。本当についてないよ。相手のミスの代償を僕が払わなければならなかったんだ。
(その後、『Fox Sports』に対し、リカルドが謝罪に来たと明かし)その時、メカニックたち全員が僕と一緒にいた。僕たち全員、彼の振る舞いに感謝した。
だからダニエルに対して悪い感情はない。彼とのインシデントは、今日、誰に起きてもおかしくないことだった。それが運悪く僕に起きてしまったんだ。あのインシデントについて不明瞭なことはなく、何が起こったかは、誰の目にも明らかだ。