2022年F1エミリア・ロマーニャGPの土曜スプリントで、フェラーリのシャルル・ルクレールは2番手、カルロス・サインツは4番手だった。
ルクレールは2番グリッドからスタートでトップを奪い、レースの大半をリードするが、終盤タイヤのグレイニングに苦しみ、22周のスプリントレースの20周目、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)にかわされて2番手フィニッシュとなった。
サインツは予選でクラッシュした影響で10番グリッドにつくが、スタートでバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)をかわして8番手に上がり、その後、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、ランド・ノリス(マクラーレン)をオーバーテイクして、4番手を獲得した。
スプリントの結果により、ルクレールは7点、サインツは5点を獲得した。
レーシングディレクターのローレン・メキーズは、ルクレールのレースを振り返り、「シャルルは完璧なスタートを決めて、序盤、強力なペースで走った。しかしレッドブルを引き離すには至らなかった」とコメントしている。
「そのため、終盤、フェルスタッペンより少しグレイニングがひどい状態になった時、彼を抑えきることができなかった」
「明日は序盤に速いペースで走るマシンもあれば、終盤に強さを発揮するマシンもあるだろう。すべての要素を考慮して、最善の戦略を立てる必要がある」
「勝負の行方はまだ分からない。ここに来てくれた大勢のファンにお返しをするため、全力を尽くす。彼らは今週末だけでなく、我々にとって物事がうまくいっていなかった時にも応援し続けてくれた」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
FP2=3番手(1分19秒740:ソフトタイヤ/35周)
スプリント=2番手(2番グリッド/ソフトタイヤ)
スプリントによって、明日の決勝に向けて貴重な教訓を得ることができた。
スタートをうまく決めて、マックスとのギャップを築いて彼をDRS圏内から外し、このままうまくいくと自信を持っていた。ところが終盤、タイヤにグレイニングが出始めた。序盤にプッシュしすぎた代償を払うことになったんだ。今夜、この問題の解決に取り組む必要がある。
問題を解決できれば、明日はいい戦いができるだろう。
(タイヤについて語り)序盤、マックスをDRSゾーンに入れないためにプッシュした。DRSゾーンに入られたら、抵抗するのが難しいと分かっていたからだ。でもそのツケをレース終盤に支払うことになった。最後の2、3、周はグレイニングにひどく苦しんだ。
(レッドブルとは)ペースがほぼ同じだ。終盤違いが出たのは、僕がグレイニングに苦労していたからだ。だからこの問題を解決できれば、明日、優勝争いができるだろう。解決できなければ、苦労することになりそうだけど、いずれにしても明日は何が起きてもおかしくないよ。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
FP2=6番手(1分20秒258:ミディアムタイヤ/31周)
スプリント=4番手(10番グリッド/ソフトタイヤ)
今日はいい一日だった。挽回できたことをとても喜んでいる。
スタートはうまくいき、その後もひとつずつ順位を上げていった。常にペースが良く、タイヤマネジメントもうまくいった。スプリントレースで堅実な走りができてよかったし、何より大事なのは、明日の決勝に向けて、良い位置に戻れたことだ。
昨日は難しい一日だった。応援してくれたティフォシに感謝している。彼らの応援が僕にとって大きな後押しになった。
週末はまだ終わっていない。良い結果を出すため、明日全力を尽くす。