2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目が行われ、メルセデスのジョージ・ラッセルがトップタイムをマークした。2番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。アルファタウリの角田裕毅は8番手だった。
ほぼ終日ウエット路面だった初日から一転、2日目のイモラ・サーキットは路面が完全に乾いている。上空には青空が広がり、気温19度、路面温度31度と、前日よりは暖かいコンディションとなった。ただし降水確率40%と、雨の不安が消えたわけではない。
第4戦エミリア・ロマーニャGPは今季初のスプリントが組み込まれたため、予選はすでに初日に終了。2日目の現地時間午後12時半からは、フリー走行2回目が行われた。完全ドライ路面でのセッションはこの週末初めてのため、開始早々から各車積極的に周回を重ねていった。タイヤはハードのフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を除き、ソフトとミディアムに二分されている(アロンソもその後すぐにミディアムに履き替えた)。このあとに控えているタイヤ無交換、21周のスプリントを、どのタイヤで行くか見極める作業なのだろう。
周回ごとに路面のラバーが乗って行くコンディションだったこともあって、序盤は順位が目まぐるしく変わった。まずソフトのランド・ノリス(マクラーレン)がトップに立つが、すぐにミディアムのルイス・ハミルトン(メルセデス)がその座を奪う。だがセルジオ・ペレス、マックス・フェルスタッペンといずれもソフトを履いたレッドブル2台が、上位を独占した。その後ろにはミディアムの角田、ソフトのピエール・ガスリーのアルファタウリ勢が続く。
セッション20分を過ぎても、マクラーレン2台がほとんど走れていない。3周に留まったノリスはブレーキ関係のトラブルで、完全にマシンから降りてしまった。ダニエル・リカルドは詳細は不明だが、まったくコースに出ていない。バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)も同じく0周だ。
開始25分の時点で、トップは依然としてペレス。新品ソフトを履いたラッセルが2番手、僅差でハミルトンが3番手に続いている。5番手に後退した角田はハードに履き替えたが、1周でピットに戻った。直後にラッセルがタイムを更新し、1分19秒457でトップに立った。2番手ペレス、3番手ハミルトン、4番手フェルスタッペンと、メルセデス、レッドブルが入れ子状態で上位を占めた。一方フェラーリはロングランに専念し、カルロス・サインツ9番手、シャルル・ルクレール10番手に留まっている。
セッション終盤にはルクレールもソフトを履いて、上位タイムを出してきた。とはいえ首位ラッセルにコンマ283秒及ばず2番手、さらにミディアムのペレスにも先行され、3番手に後退した。4番手ハミルトン、5番手アロンソ、6番手サインツ、7番手フェルスタッペン、8番手角田、9番手ガスリー、10番手周冠宇(アルファロメオ)だった。
ノリスはセッション終了間際にコースに出て行ったが、タイム出せず。リカルド、ボッタスは0周のままだった。