2022年F1エミリア・ロマーニャGPの金曜、フェラーリのカルロス・サインツは予選Q2でクラッシュし、10番手に終わった。
Q2は雨が激しくなることが予想されていたため、フェラーリはドライバーたちに、早く良いタイムを出すよう指示した。サインツはQ2で2番手タイムを出した後、2周目に最終コーナーにおいてコースオフ、ウォールにヒットして止まった。その後、雨が激しくなり始めたため、サインツはQ2でトップ10に残れたものの、Q3では走行できず、予選10番手という結果になった。
なお、FIAが予選前に行った発表によると、サインツのパワーユニット(PU)のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kの2基目、エキゾーストシステムの3基目が入れられ、ギヤボックスの全エレメント(ギヤボックスケースおよびカセット[GBX C & C]、ギヤボックスドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントおよび補助コンポーネント[GBX DL])のシーズン2基目が導入された。フェラーリは、「オーストラリア(でのコースオフ)で衝撃を受けたため、カルロスのエンジンを予防的措置で交換した。スプリントフォーマットの週末にリスクを取りたくないためだ」と説明している。すべてシーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
FP1 2番手(1分30秒279:インターミディエイトタイヤ/25周)
予選 10番手(Q1=3番手1分19秒305:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分18秒990:ソフトタイヤ/:Q3=10番手ノータイム)
とても厳しい結果だ。チーム全員とここに来てくれたファンに謝罪することしかできない。
余裕でQ3に進める速さがあったので、それほどプッシュしていたわけではない。でも突然スナップが出て、マシンをコントロールできず、ウォールにヒットした。
ポジティブな考え方をすると、この週末はまだ終わったわけではない。土曜にはスプリントレース、日曜にはグランプリがあり、そこで挽回のチャンスがある。難しい局面だけど、今は、この先のことに気持ちを集中させる必要がある。
(クラッシュについて語り)すごく悔しい。雨が激しくなりそうだと知っていたから、バンカーラップを入れようとしていた。1番手か2番手になると分かっていたし、それほどハードにプッシュしていなかったのに、あのコーナーでマシンが驚くような挙動を示したんだ。
雨が降り始めたからなのかもしれないし、2周連続で走ってタイヤが熱くなりすぎたせいかもしれない。原因を理解する必要がある。プッシュしてミスをするようなことはしていないと思うからね。
限界まで攻めるようなラップではなかった。バンカーを入れられればいいというラップだったんだ。でも残念ながら何らかの理由でマシンのコントロールを失った。何の前触れもなかった。