2022年F1スペインGPの土曜予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールはポールポジション、カルロス・サインツは3番手を獲得した。
ルクレールはQ2で1回のみのアタックでソフトタイヤをセーブした。これについてレーシングディレクターのローレン・メキースは、「(ポール獲得に加えて)もうひとつポジティブな点は、Q2でシャルルの戦略においてリスクを冒し、それが奏功したことだ。これによって新品ソフト1セットを余計に残すことができ、決勝の戦略に柔軟性を持たせることができる」と述べている。
ルクレールはQ3では最初のアタックラップの最終コーナー前のシケインでスピンを喫してしまい、そのままピットイン。チームは最適なタイミングを選んで最後のアタックに向けてルクレールを送り出した。ルクレールは1分18秒750をマーク、唯一1分18秒台に入り、2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.323秒差をつけて、キャリア13回目のポールを獲得した。
なお、フェラーリは、土曜プラクティスの前に、サインツのシャシー交換を行った。燃料システムの問題が原因ということで、フェラーリは金曜夜にカーフューを破っている。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 1番手(1分19秒772:ソフトタイヤ/23周)
予選 1番手(Q1=1番手1分19秒861:ソフトタイヤ/Q2=7番手1分19秒969:ソフトタイヤ/:Q3=1番手1分18秒750:ソフトタイヤ)
昨日から状況を好転させることができた。チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげだ。
金曜の2回のプラクティスではかなり苦労した。特にタイヤについて苦戦した。そのため、すべてのデータを分析し、昨夜、マシンに大きな変更を施したんだ。今朝、ロングランをしたところ、改善が見られた。過去2戦ではライバルがこのエリアでアドバンテージを持っているので、今回の改善が彼らに勝つのに十分なものだといいね。
予選について言うと、トリッキーなセッションだった。Q3最初のラップは、途中までうまくいっていたけれど、ターン14で少しプッシュしすぎて、リヤのコントロールを失ってしまった。そのため、アタックのチャンスが1回しかなくなった。でも、最終的には自分のラップにも、チーム全体のパフォーマンスにもとても満足している。
(決勝でのレッドブルとの戦いについて語り)有利な位置からレースをスタートできるけれど、今まで僕たちは、レッドブルよりもタイヤに苦しんできた。マックスはすぐ後ろにいるから、しっかりタイヤをマネージしなければ、勝利を失うだろう。明日はタイヤマネジメントをうまくやる必要がある。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 5番手(1分20秒129:ソフトタイヤ/23周)
予選 3番手(Q1=2番手1分19秒892:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分19秒453:ソフトタイヤ/:Q3=3番手1分19秒166:ソフトタイヤ)
全体的に見て、予選3番手というのはまずまずの結果だ。レースに向けてポジティブな感触を持っている。アップグレードがうまく機能しているようだね。
このマシンはリヤがとても軽く、そこで苦労しており、僕はまだ自分が望むような形でドライブできていない。それでも3番手を獲得できたし、レースで攻めていくのに良いスタートポジションだ。優勝を目指して、全力を尽くして戦うつもりだよ。
夜の間にシャシー交換の作業をしてくれたメカニックたちに心から感謝したい。グランドスタンドで熱狂的に応援してくれているファンにも感謝している。明日のレースが楽しみだ!