2022年F1第3戦オーストラリアGPを前に、現地の人気シリーズRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップのマシンをテストドライブしたレッドブルのセルジオ・ペレス。慣れないツーリングカーを相手に奮闘する彼の姿をレッドブルが公開した。
かつて『V8スーパーカー』の名で知られていたRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップは、オーストラリア屈指の人気を誇るツーリングカーレース。現在はオーストラリアとニュージーランドの各地で、フォードとホールデンのモンスターマシンによる激しいバトルが繰り広げられている。
今回レッドブルのペレスがドライブしたのは、レッドブル・アンポル・レーシングのホールデン・コモドアZB。ふだんはRSC期待の若手、ブロック・フィーニーがドライブするマシンだ。
最先端でありながら、古き良きレーシングカーの面影も残すこのホールデンは、フロアシフトのシーケンシャルミッションを採用。シフトダウン時にはエンジン回転を合わせるためにブリッピングが必要で、フィーニーはヒール・アンド・トゥを使っているという。もちろんペレスにとっては「長らくやっていない」というテクニックだ。
フィーニーから軽くレクチャーを受けあと、ペレスはいよいよコースイン。F1にくらべると圧倒的にダウンフォースが少ないマシンに新レイアウトで高速化したアルバート・パーク・サーキット。コールドタイヤということもあって最初は恐る恐るのドライブだったが、そのパワーとサウンドに自然と笑みがこぼれてくる。
ヒール・アンド・トゥは見られなかったものの、ペレスは使い慣れた左足ブレーキでコーナーをクリア。途中マシンが少し振られる場面もあったが、フィーニーからの「オーストラリアへようこそ!」という歓迎の無線とともに無事にピットに帰ってきた。
ゆるくカーブしたバックストレートは「マシンがロールするから全開にするのが怖かった」と明かしたペレス。「君はあそこも全開なんでしょ?」とオーストラリアで活躍する若きドライバーにリスペクトを表し、笑顔でテストドライブを終えた。