2022年限りでのBWTアルピーヌF1チーム離脱が囁かれるフェルナンド・アロンソが、セバスチャン・ベッテルの後任としてアストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームに加入するとの噂が広まっている。
2021年のF1復帰以来アルピーヌからの参戦を続けるアロンソだが、現在は彼の来シーズンの去就に注目が集まっている。アロンソは「あと2、3年」の現役続行を望んでいるが、それがアルピーヌからの参戦になるかは不透明だ。
理由はアルピーヌ育成ドライバーのオスカー・ピアストリの存在にある。ピアストリは2020年にFIA F3参戦1年目にしてチャンピオンを獲得すると、翌2021年にはFIA F2にステップアップしこれも制覇。現在はアルピーヌF1のリザーブドライバーに専念しているが、マネージャーを務めるマーク・ウェーバーを含め、この有望株のF1デビューを望む声は大きい。
アルピーヌはエステバン・オコンとの契約を2024年まで残しているが、昨年アロンソと結んだ契約は単年のみ。そのため今季限りでアロンソがチームを離脱し、ピアストリが昇格するのではないかという憶測が広まっている。
アロンソ自身もアルピーヌ以外からのF1参戦も視野に入れていることをすでに明言しており、ドイツの『F1-insider』はその移籍先としてアストンマーティンが有力だとの見方を示している。
現在ベッテルとランス・ストロールというコンビで戦うアストンマーティンだが、ベッテルとの契約は今季で満了する。『F1-insider』によれば、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールは、「お気に入り」ドライバーであるアロンソを、息子ランスのチームメイトとして迎え入れようとしているという。
アロンソのアストンマーティン加入は2021年にも噂されており、それが再燃した形となる。ほかにもアロンソの去就についてはレッドブルへの移籍や、アロンソが残留しピアストリがウイリアムズからF1デビューを果たすとのシナリオも囁かれているが、どれも憶測の域を出ていない。アロンソはアルピーヌとの交渉を「夏ごろに始める」と語っている。