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 マクラーレンがマシンの重量を可能な限り減らそうとしているなか、F1マイアミGPでは、ダニエル・リカルドはドリンクボトルに十分にドリンクが入っていない状態で戦わなければならず、体力的に非常に厳しかったという。

 2022年の新レギュレーションにより新世代F1マシンが導入され、車両の最低重量は798kgに変更された。大半のマシンがこの重量を大幅に上回った状態でシーズンをスタート、重量削減に取り組んでいる。

 パーツを軽量化する一方で、レース中の水分補給のためのドリンクの量を減らすという手段も使われている。しかしそれは前戦の灼熱の南フロリダでは、ドライバーにとりわけ大きな苦痛をもたらしたようだ。

 リカルドは11位でフィニッシュしたが、ハースのケビン・マグヌッセンとの激しいバトルの最中にコースを外れてアドバンテージを得たとして5秒のペナルティを科せられ、13位に降格された。今回の低調なパフォーマンスは、マイアミのレイアウトがマクラーレンMCL36と相性が悪かったためであると、リカルドはレース後に述べた。

 しかし『Sky F1』のマーティン・ブランドルは、ドライバーたちはレース後半には暑さにより疲労していたとの考えを示した。

「レース終盤に向けて我々が目にした、多くのぎこちない接触は、ドライバーがひどい暑さのなかにいたからだと思う。オーバーヒートで頭がクラクラして、判断力が衰えることがある」

2022年F1第5戦マイアミGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)

 リカルドは、マイアミGPの決勝中、脱水状態になりかけていたと認めた。

「そうだね、暑さの要因があった」とリカルドは語った。
「さらに、誰もが少しでも重量を落とそうとしているので、その意味でも大変なんだ」

「ドリンクシステムに3リットルも入れるような贅沢はできない。少しは入れるが、決して十分な量ではない。そうすると当然、脱水状態になる。それにここの暑さはかなりのものだった」

「当たり前だけどきつかった。ドライバー、メカニック、誰もが暑さのなかで頑張っていた」

 リカルドはレース終盤に11番手を走行していた間、コース上でのインシデントを数えており、チェッカーフラッグを受けた時には自分はトップ10に入れたと思ったという。

「(実際の順位は)分かりづらかった。あちこちでバトルがあり、何台か脱落していた」
「ハース勢とは何度かサイド・バイ・サイドになった。素晴らしいバトルをしたと思う」

「何台脱落して、何台抜けば得点圏内に入れるだろうかと、頭の中で計算していた」
「でも十分ではなかった。『もしこうだったら』というケースではなかったと思う。単に速さが十分じゃなかった。なんとかふんばったけど、それだけだった」