もっと詳しく

 アルピーヌF1チームは、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで育成ドライバーのためのF1テストを実施している。5月11日と12日にはリザーブドライバーのオスカー・ピアストリが走行、15日にはアルピーヌ・アカデミードライバーのジャック・ドゥーハンがF1マシンに初めて乗る予定だ。

 ピアストリは4月にはアメリカ・オースティンにおいて、2021年型A521で2日間にわたるテストを行っている。カタールでの同マシンでの走行についてピアストリは「カタールでの2日間のテストは有意義なものだった」と語った。

「引き続き、F1カーのA521での作業を行うことができた。2日間ともかなり暑かったけれど、身体的な準備という面でもよかったと思う」

「このコースは最近はあまり使われていなかったため、グリップレベルがさまざまで、とてもダスティだったし、風も強かった。時々困難な場面もあったが、僕にとってはいろいろなコンディションで走って学習することが重要だった」

「バルセロナとモナコでF1チームと合流するのを楽しみにしている。僕の次回のプライベートテストは6月に(オーストリアで)行われる予定だ」

2022年F1第5戦マイアミGP オスカー・ピアストリ(アルピーヌ)
2022年F1第5戦マイアミGP オスカー・ピアストリ(アルピーヌ)

 現在21歳のピアストリは、2019年にフォーミュラ・ルノー・ユーロカップ、2020年にF3選手権、2021年にF2選手権でタイトルを獲得、3年連続でチャンピオンの座に就いた。2020年にルノー・スポール・アカデミーのメンバーとなり、今年はアルピーヌF1チームのリザーブドライバーを務めている。2023年には、アルピーヌから、あるいはアルピーヌが他のチームに貸し出す形でF1デビューを果たすものとみられており、チームは今年、ピアストリのために頻繁にプライベートテストの機会を設けている。

 19歳のジャック・ドゥーハンは、1994年から1998年までロードレース世界選手権500ccクラス王者に輝いたミック・ドゥーハンの息子。レッドブル・ジュニアチームに所属していたが、今年初めにアルピーヌとジュニアドライバー契約を結び、2022年はF2に参戦している。

 ドゥーハンにとって、15日に実施されるF1テストは、初めてF1マシンに乗る機会となる。

「初めてF1マシンに乗ることになり、ものすごく興奮している」とドゥーハンはコメントした。

「カートでレースを始めたころからこの瞬間のために努力してきた。こういった機会をもらえるのはとても幸運なことだと分かっている。チャンスを与えてくれるアルピーヌは心から感謝する。テストデーにはベストを尽くすつもりだ」

「これまで、プライベートテストを見学する機会は何度かあったし、エンストンのループシミュレーターでたっぷり準備を整えてきたから、このチャレンジへの準備は整っていると思う。当日にはしっかりとした仕事をして、楽しみつつ、チームとともにできるだけ多くのことを学びたい」