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 アルピーヌのCEO、ローラン・ロッシは、F1マイアミGPでフェルナンド・アロンソにレース後に科されたペナルティに関して不満を表明、説明の機会を十分に与えられることがないままにポイントを奪われたと主張した。

 アロンソは8位でフィニッシュし、レース中に確定していた5秒加算のタイムペナルティにより、自動的に9位に降格された。このペナルティは、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)との接触を起こしたことによるもので、アロンソ自身、自分に非があると認めている。

 しかし暫定レース結果が発行された約1時間後に、スチュワードは、アロンソがターン14でコース外を使って継続的なアドバンテージを得たとして、5秒のタイムペナルティを科すと発表した。これが反映されて、アロンソは9位から11位に降格され、ポイントを失った。

 アロンソがターン14のシケインをカットすることで、前のバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)との差が縮まり、後ろのミック・シューマッハー(ハース)とのギャップは拡大してDRS圏外に引き離した。しかしアロンソはすぐさま次のストレートで明確にペースを落としてみせた。ロッシは、この件について説明する機会が与えられなかったと述べている。

 ロッシはまた、オコンのFP3におけるターン14でのクラッシュについても言及。金曜にカルロス・サインツ(フェラーリ)が同じ場所でクラッシュした後、ここにテックプロバリアを追加するよう求める声が上がったが、FIAはこれを受け入れず、オコンは土曜にコンクリートウォールにクラッシュし、マシンが大破した。オコンもサインツも、決勝は万全の体調で走ることができなかったと述べている。

2022年F1第5戦マイアミGP エステバン・オコン(アルピーヌ)がFP3でクラッシュ
2022年F1第5戦マイアミGP エステバン・オコン(アルピーヌ)がFP3でクラッシュ

 アルピーヌは5月11日、SNSを通して、ロッシCEOの以下のような声明を発表した。

「マイアミGPの週末は期待を裏切らないものだった。活気ある雰囲気のなかで、新しいイベントを体験できたのは素晴らしいことだった」

「期待に沿うレースを行うことができて、うれしく思う。チームとしては、予選ではさまざまなな理由で妥協を強いられたものの、日曜には2台揃ってトップ10内でフィニッシュし、満足いくレースができた」

フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)とアルピーヌCEOローラン・ロッシ
フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)とアルピーヌCEOローラン・ロッシ

「しかしいくつかのシナリオが最終的に我々の週末を形作った。エステバンは残念ながら予選を欠場した。十分な安全対策が成されていれば、マシンは無事だっただろう。フェルナンドは、ファストラップでトラフィックに引っかかった」

「さらに、フェルナンドがコースから離れてアドバンテージを得たとして、レース後にペナルティを受けたことも残念だった。チェッカーフラッグを受けた時点で我々は6ポイントを手にしたにもかかわらず、それが4ポイントに減ってしまった。我々にふさわしいダブル入賞という結果が失われたのだ」

「フェルナンドがそのラップの間にタイムを戻していたことを考えると、このペナルティを受け入れるのは難しい。また、ペナルティが科される前に、我々がこの状況を明らかにする証拠を提示することが可能な状況ではなかった」

「説明の機会が与えられていれば、フェルナンドが9位を維持できたと、我々は確信している」

「次のスペインで、また戦いに挑む。よりスムーズで、より公平なレースウイークエンドを作り上げ、我々のパッケージの真のポテンシャルを証明しようと決意している」