F1初開催となるマイアミGPが開催されるマイアミ・インターナショナル・オートドロームにやってきた。マイアミ・インターナショナル・オートドロームといっても、どこにもそんな看板はない。ホテルの人に聞くと、「ハードロック・スタジアムを目指せばいいよ」だと言う。ハードロック・スタジアムは、その名の通りボリュームある料理をロックを聴きながら楽しめるアメリカンレストラン『ハードロックカフェ』が、2016年8月に命名権が切れていたNFLマイアミ・ドルフィンズの本拠地のドルフィン・スタジアムの命名権を取得して名付けられた。
もちろん、ロゴはハードロックカフェと同じ。コースの途中にはハードロックカフェのホスピタリティハウスもあり、その前のブリッジとウォールはハードロックカフェの広告がびっしり敷き詰められたハードロックカフェ・ゾーンとなっている。
メキシコGPのように、スタジアムのなかをF1マシンが走ったりはしないが、パドックがスタジアムの軒下になっていて、メキシコGP以上にスタジアムの雰囲気を近くで感じることができる。
コースの途中にはケーブルカーがあったり、いままでのF1が開催されるサーキットとは異なる光景がいくつもあり、木曜日の時点ではなんとなく新しい時代のF1が始まるという期待感に包まれている。
コースを下見していたら、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼとともに自転車に乗って、コースをチェックしていた。「コースの印象はどう?」と聞いたら、「ちょっと狭いなぁ」と。出会った場所がこのサーキットで最もタイトな複合コーナーの14〜15コーナーの間だったから、特にそう感じたのかもしれない。
気になる天気予報は、地元のテレビ局によれば、土曜日までは好転が続くが、日曜日ににわか雨の可能性が出ている。到着した水曜日の夕方にもにわか雨に見舞われたが、すでに日中の最高気温が30度を越しているマイアミでのにわか雨は雷雨になることが多く、いわゆる土砂降り。
果たして、日曜日のハードロック・スタジアムでは、ハードロックなレースになるのか……。