レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、通常はシーズン序盤にF1ドライバーズ選手権に関心を持つことはないと述べ、唯一の関心事はマシンのパフォーマンスだけだと主張している。
F1第7戦モナコGPを3位でフィニッシュしたフェルスタッペンは、ドライバーズ選手権におけるフェラーリのシャルル・ルクレールとの差を9ポイントに広げた。一方でチームメイトのセルジオ・ペレスは、モナコでの優勝のおかげでフェルスタッペンに15ポイント差まで追いついてきた。
しかしフェルスタッペンは自分や他のドライバーのポイントを数えるようなことはしておらず、優勝できるマシンを持つことに専念するようにしているという。
「チャンピオンシップで2位とどれだけ間を開けているかということは、大した問題ではないと思う」とフェルスタッペンは語った。
「マシンのパフォーマンスの方が重要だ。マシンがいいもので、これからのレースで勝てると分かっていたら、プレッシャーをそれほど感じなくてすむ」
「F1ドライバーとして、僕たちは長年このスポーツにいるのだから、自分たちに何ができるか分かっていると思う。少なくとも僕の経験では、実際のところ違いはあまりない。僕はただ優れたマシンがほしい。なぜならうまくやるための自信を与えてくれるからだ」
フェラーリには、少なくとも1周の速さでは現在グリッドで最速のマシンがあるものの、スペインとモナコでは強みを活かすことができなかった。フェルスタッペンとペレスがこの2戦で優勝したことも相まって、レッドブル・レーシングはコンストラクターズ選手権でライバルのフェラーリに36ポイント差をつけて首位にいる。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、チームとドライバーはポイントのアドバンテージを維持するために共同で仕事をする必要があると述べている。
「チェコ(ペレスの愛称)はパフォーマンスを発揮しており、素晴らしい仕事をしている」とホーナーは述べた。
「1回限りのことではない。我々は彼がジェッダでポールポジションを獲得したのを目にした。彼は豊かなパフォーマンスを掘り当てている。それは我々にとって素晴らしいことだ。しかし我々はふたりのドライバーがともに仕事をすることを必要としている」
「フェラーリは、明らかに予選ではより速いマシンを持っている。レースではどうか分からないとしてもだ。彼らは最大のライバルであり、ドライバーがふたりとも彼らの上にいけるように、共同で取り組む必要がある」
最後にホーナーは、レッドブルが勝つのであればどちらのドライバーがタイトルを獲ろうが気にしないと述べた。
「ふたりのうちどちらが世界チャンピオンになるかは我々に関係ない。もちろん、コンストラクターズは非常に重要だ」
「マックスだろうがチェコだろうが、彼らはふたりともレッドブルのドライバーであり、ふたりには同じチャンスがある。当然ながらシーズンは長く、調子のいい時と悪い時があるだろう。だがドライバーがふたりとも先頭にいるのは素晴らしいことだ」