F1初のマイアミGPに向けて、アルファタウリの角田裕毅は、シミュレーターで準備を整えてきた。新サーキット、マイアミ・インターナショナル・オートドロームはオーバーテイクが楽ではなさそうなので、予選で良い結果を出したいと、角田は言う。
前戦エミリア・ロマーニャGPで角田は予選16番手に沈みながら、スプリントで12番手を獲得、決勝で7位入賞を果たした。
「イモラの最終結果にはとても満足していますが、全体的に難しい週末でした」と角田は振り返った。
「予選はうまくいかず、マシンにポテンシャルはあったものの、僕たちはそれをうまくまとめあげることができませんでした。理想的なスタートではありませんでした。でもスプリントで4つポジションを上げられたのはよかったです」
「日曜日の決勝でも1周目に順位を上げ、7位でフィニッシュしてポイントを獲得しました。バトルも楽しかったです。僕たちチームは、ここまで4戦すべてで入賞した3チームのなかのひとつです。僕にとっては、ここまでのF1キャリアでのベストレースのひとつだったと思います」
マイアミは初開催のグランプリであるため、金曜フリープラクティスでしっかりデータ収集を行うことが重要だと、角田は言う。
「マイアミは新しいサーキットです。でも今回はフリープラクティスが3回あり、そこで学習することができます。シミュレーターで走ってみたところ、最初のふたつのセクターは、中・高速コーナーがあって、かなり速かったです。セクター3のことを僕は“フォーミュラEセクター”と呼んでいます。かなりタイトなコーナーが続くセクターなんです。このサーキットは走るのがかなり面白そうですね」
「ただ、オーバーテイクは難しいかもしれないので、予選で良い結果を出す必要があります。そしてロングランペースがイモラと同じかそれより良ければ、完璧ですね。新しいトラックなので、誰にとってもフリープラクティスがとても重要になります。金曜はデータ収集が一番大事な仕事になるでしょう」
「アメリカのレースは、常にたくさんのイベントを伴います。彼らはメジャースポーツに大規模なショーを組み合わせることが好きなのです。楽しいですが、僕自身は自分の仕事に集中していきます」
「忙しい週末を前に、楽しい時間を過ごす機会を得ました。早めにニューヨークに行って、ボクシングの試合を見たのです。新しい経験でした。ニューヨークを訪れるのはこれが初めてで、楽しい時間を過ごすことができました」