2022年F1モナコGPの土曜予選で、フェラーリのカルロス・サインツは2番手を獲得した。
予選Q3最初のランで2番手となったサインツは、ポールポジションを目指し、最後のランに臨むが、すぐ前を走っていたセルジオ・ペレス(レッドブル)がポルティエ・コーナーでコントロールを失い、リヤからコーナーアウト側のバリアにヒットしてストップ。サインツは避け切れずにペレスのマシンにクラッシュし、コースを塞ぐ形で止まった。セッションは赤旗からそのまま終了となり、サインツは2番手を維持した。
なお、サインツはFP3でランス・ストロール(アストンマーティン)に対して不必要な進路妨害を行ったとして、シーズン3回目の戒告処分を受けた(ドライビング関連の戒告としては2回目)。スチュワードは、フェラーリはサインツに対して、後続車とのギャップについて無線で「著しく誤ったメッセージ」を伝えていたとして、2万5000ユーロ(約341万円)の罰金を科した。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 3番手(1分12秒846:ソフトタイヤ/28周)
予選 2番手(Q1=2番手1分12秒616:ソフトタイヤ/Q2=3番手1分12秒074:ソフトタイヤ/:Q3=2番手1分11秒601:ソフトタイヤ)
今日は予選のなかでうまく前進できており、Q3までは順調だったが、その後、残念ながら状況が混乱した。
Q3最初のフライングラップではメルセデス2台を抜かなければならず、(ルイス・)ハミルトンをスイミングプールでオーバーテイクしなければならなかった。それを考慮すると、あと0.2秒ほどタイムを縮める余地があったことになる。
2回目のアタックに自信を持っていたが、ペレスが目の前でクラッシュした。できるだけ早く反応し、クラッシュを避けようとしたが、遅すぎた。
モナコではこういうことは起こり得る。ついてないことに、(2021年にシャルル・ルクレールがクラッシュした時のように)また巻き込まれることになった。
でも全体的には2番手はスタート位置としてまずまずだし、今回もフロントロウを独占できたので、チームにとって良い一日になった。明日しっかりポイントを稼ぐチャンスもある。さあ、レースだ!
(予選後の記者会見で語り)ターン7に入った時、イエローフラッグが出るのが見えた。前のマシンがクラッシュしたのだと分かったが、現場は見えない。つまり、彼がどこにいるのか分からない状態でコーナーに入っていった。
モナコでは毎年誰かが僕の前でクラッシュするのが伝統になっているみたいだ。そのためにラップを走りきることができないんだ。