決勝前最後の走行セッションもガナッシ勢に続き佐藤琢磨が3番手／第106回インディ500カーブデイ

　17日から走行が開始された第106回インディアナポリス500マイルレース。NTTインディカー・シリーズの第6戦にスケジュールされた伝統の一戦は、28日に決勝前の最後のプラクティス走行となるカーブデイが行われた。

　トップスピードを記録したのはトニー・カナーン（チップ・ガナッシ）。3度目のインディ500優勝を狙う佐藤琢磨（デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング）は、3番手と決勝に向けて順調に走行を重ねている。

　現地11時から予定されたファイナルプラクティスは、降雨の影響でウエットコンディションとなり、雨は止んでいるもののトラックを乾かす作業のためセッションはディレイとなる。

　1周2.5マイルのインディアナポリス・モータースピードウェイのオーバルトラックを急ピッチでオフィシャルが乾かせると、セッションは2時間後の現地13時よりスタート。スコット・ディクソンを先頭に各車コースインし、1時間半の走行セッションで決勝に向けての最終確認を行っていく。

　残り約45分でデイビッド・マルーカス（デイル・コイン・レーシング・ウィズ・HMD）がターン1でサンティーノ・フェルッチ（ドレイヤー＆レインボールド）と接触しクラッシュ。イエローコーションとなり走行は中断となる。

　7分後に走行は再開するも、残り25分でコルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポート）がバランスを崩しターン2で単独クラッシュ。マシンは宙を舞い裏返って止まるも、ハータには大きなケガはなかった。

　残り9分でセッションは再開し、チェッカーフラッグを迎えた。

　この日もチップ・ガナッシ・レーシングが上位に入り、トップはトニー・カナーンの227.114mph、2番手にマーカス・エリクソンの227.004mph、4番手にディクソン、7番手にジミー・ジョンソンと5台中4台がトップ10入りとなる。

　ガナッシのトップ3独占を阻んだのは佐藤琢磨。45周を走行し、226.839mphを記録した。

　これで決勝前のすべての走行セッションは終了。29日にいよいよ第106回インディアナポリス500マイルレースの決勝レースの幕が開ける。

■第106回インディアナポリス500マイルレース／カーブデイ総合結果