ハースのミック・シューマッハーは、チームメイトのケビン・マグヌッセンがVF-22で発揮している強さを考えれば、F1での初ポイント獲得の希望はあると考えている。
第4戦エミリア・ロマーニャGPの決勝では、マグヌッセンは前日のスプリントで獲得した8番グリッドに並んだ。一方シューマッハーは、土曜日の21周のスプリントで10番手となったおかげで、彼のF1キャリアにおける最高位からのスタートを果たした。
しかし残念ながらシューマッハーはスプリントの結果を活かすことができなかった。エミリア・ロマーニャGPのオープニングラップでハーフスピンを喫し、順位を7つ下げることになったためだ。シューマッハーはその後もレースでミスをし、バリアンテアルタのシケインで2度目のスピンをしてしまった。
「スタートがよくなかったので、いろいろなことが必要以上に難しくなってしまった」とレース後にシューマッハーは認めた。
「全体を通して、ターン2と3を通過するのはかなりタイトだった。互いに隣り合うマシンがたくさんいて、前の方ではスピンしているマシンがあった」
「残念ながらハーフスピンをしてしまった。それで物事が楽になることは決してない。順位をだいぶ落としてしまった」
マグヌッセンはレースを通してトップ10圏内で戦い、ふたたびハースのマシンの強さを証明したが、シューマッハーは隊列の後ろに留まり、17位でチェッカーフラッグを受けた。だがシューマッハーは、F1で初ポイントを獲得するのはもうすぐだと感じている。
「間違いないよ。僕たちには10位前後に入れるペースがあったと思う」とシューマッハーはコメントした。
「ポイント獲得のチャンスがあったのはこれが初めてのことではない。今年はすでに何度もあったと思う」
「問題だったのは、ターン2と3が通過するのにタイトすぎたことだった。スタートが良くなかったので、リスクを少し犯しすぎたかもしれない」
「もちろんそこからは、何が起ころうが関係ない。挽回しようと努力していたとしてもね。たとえシケインで濡れた芝生に乗り上げなかったとしても、あの場合の順位は変わらなかったと思う」
いつものように、『Sky Germany』のラルフ・シューマッハーは、甥の努力に注意を払っていた。しかし6回のグランプリ優勝経験を持つラルフは、ミックのパフォーマンスには決して感心していなかった。
「彼はドライコディションではいい仕事をした。スプリントの結果も素晴らしい。だがレースではミスが多すぎた」とラルフは語った。
「雨のコンディションでのスタートは難しい。ダニエル・リカルド(マクラーレン)でさえワイドにスライドしたのだ。誰にでも起こり得ることだ。だが2回目のミスはいただけない。あれは起きるべきではなかったと言わねばならない」