イモラにあるアイルトン・セナ・ミュージアムは、今週末のF1第4戦エミリア・ロマーニャGP開催中に、ユニークな作品を展示する予定だ。
かつてのマクラーレンF1のショーカーが、『Senna Now』と題された芸術作品に生まれ変わり、偉大なドライバーであったセナの思い出に捧げられた。クルマの片面は、フランスのストリートアーティストであるJisbarに託され、彼はセナからひらめきを得ながら自身を自由に表現した。クルマの反対側は、象徴的な3つのカラーリングのパッチワークが施されている。それはロータスのブラックとゴールド、ロスマンズ・ウイリアムズ、マルボロ・マクラーレンのもので、3度の世界チャンピオンであるセナのF1キャリアにちなんだカラーリングだ。
『Senna Now』のアートカープロジェクトは、イタリアのファションデザイナーで、若い頃セナの大ファンだったマッテオ・マッキアベリがまとめたものだ。
「子供の頃は、レースと、私のヒーローの“魔法”を追いかけて過ごしていた」とマッキアベリは語った。
「私は彼のライフスタイルと教えに触発された。それは年をとった今でも私のなかに残っている」
「アイルトン・セナのカリスマ性、彼の性格、彼が直面したあらゆる挑戦、そして彼の人間性は、私や多くの人々に多大なインスピレーションを与えてくれた。だから私は彼が伝えることができた挑戦、創造性、人間性という特別なメッセージのいくつかの側面を、いかに一元化して浮かび上がらせるものを創るか心に描き始めた」
イモラの後、イタリアのコレクターであるジャンルカ・トラモンティから寄付されたこの作品は、マイアミGPとモナコGPのほか、ベネチアとマイアミのアートフェアでも展示される。その後はオークションにかけられ、収益はすべてアイルトン・セナ財団に寄付されることになっている。