WRC開幕戦を制したローブ、ポルトガルでMスポーツに復帰。プーマ・ラリー1をドライブへ

 Mスポーツ・フォードWRTは4月19日、WRC世界ラリー選手権の2022年シーズン開幕戦モンテカルロで同陣営の新型マシン『フォード・プーマ・ラリー1』にデビューウインをもたらした“元9連覇王者”セバスチャン・ローブが、第4戦ポルトガルでチームに復帰することを明らかにした。

 ローブがふたたびプーマ・ラリー1のステアリングを握ることになる『ラリー・ポルトガル』は、5月19~22日にポルトガルで開催される今シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリーだ。ローブはこのラリーでイザベル・ガルミッシュと再タッグを組み、チーム5台目のラリー1カーで今季2勝目を狙う。

【動画】プーマ・ラリー1“全開走行”でジャンプも披露。2勝目狙うMスポーツのテストが完了/WRC

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTは4月17日、YouTubeのM-Sport公式チャンネルに『2022 Rally Croatia | JUMPING ON TARMAC | Raw Test Action』と題した動画を投稿し、フォード・プーマ・ラリー1による次戦クロアチアに向けたプレイベントテストが完了したことを明らかにした。

 公開されている動画は、WRC第3戦クロアチア・ラリーを前に同国で行われたターマック(舗装路)テストでの走行を収めたもの。フラットアウト(アクセル全開)状態で森の中のコースを走り抜けていくプーマ・ラリー1はタイトルにもあるように、ときおり高速でジャンプする姿を見せながら走行を重ねたようだ。

トヨタ、WRCクロアチアで今季2勝目を狙う「GRヤリスの開発を進めることができた」とラトバラ

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは4月21~24日、クロアチアで開催される2022年シーズン第3戦『クロアチア・ラリー』で、トヨタGRヤリス・ラリー1による今季2勝目を目指す。

 チームは約2カ月ぶりに再開される、シーズンの第3ラウンドとなる今戦に計3台のGRヤリス・ラリー1を投入。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組と前戦スウェーデンを制しランキングトップに立ったカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、そして第2戦で3位表彰台を獲得したエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組の3組が引き続きラリーを戦っていく。

ラリーに挑んだレーサーその2、大事故から復活したロバート・クビサ【WRC Topic】

 ラリーにチャレンジしたレーシングドライバーとしては、ロバート・クビサを忘れるわけにはいかない。キミ・ライコネンも一時期真剣にラリーに取り組んだが、クビサは彼以上にラリードライバーとして鍛練を重ねた。

 子供の頃からラリーが好きで、地元ポーランドのラリーを観戦しに行ったこともあるという。が、10才の時にレーシングカートで頭角を現し、イタリアに渡ってからはフォーミュラのエリートコースを邁進し、F1まで上りつめた。もっとも、マカオGPのF3では2回2位に入るなどストリートコースでの速さはフォーミュラ時代から光るものがあったが。

コリン・マクレーWRC戴冠25周年記念イベントが7月に開催へ。エバンス親子の参加が決定

 故コリン・マクレーのWRC世界ラリー選手権チャンピオン獲得25周年を祝うイベントが今年7月、スコットランドで開催されることが決まり、同イベントにエルフィン・エバンスが参加することが明らかになった。

『マクレー・ラリー・チャレンジ』を題するこのイベントは7月2~3日、スコットランドのノックヒル・サーキットで開催されるもの。元スバルのラリードライバーで、39歳にして事故でこの世を去ったマクレーの戴冠は1995年。本来であれば2020年に行われる計画だったが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で延期されていた。