2022年F1第3戦オーストラリアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。今回は圧勝したフェラーリF1-75の優位性について考察する。
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■異なるサーキット特性への順応性が高いフェラーリF1-75
前戦サウジアラビアではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に敗れたシャルル・ルクレール(フェラーリ)だったが、第3戦オーストラリアGPではフェラーリの優位性を見事に証明した。予選では序盤3戦で最大のギャップとなる0.286差をつけたF1-75は、あらゆるコーナーで速く、優れたパワーとバランス、そしてタイヤの持ちの良さも備えていた。