呼吸不全・在宅酸素療法 (日経BP)
わが国では在宅酸素療法を必要とする慢性呼吸不全患者の数が次第に増加しており、2017年には16万人を上回る規模に達すると推定されている。日本呼吸器学会の「在宅呼吸ケア白書」(2010年)によれば、原因病態は慢性閉塞性肺疾患(COPD)が45%を占め、次いで間質性肺炎18%、肺結核後遺症12%と報告さ……
睡眠時無呼吸症候群 (日経BP)
睡眠時無呼吸には閉塞性(OSA)と中枢性(CSA)があり、OSAが大多数であるが、心不全、脳卒中後の患者ではCSAもみられる。わが国と診断基準は違うが米国では年間に診断されるOSAの新規患者が2010年では年間650万人を超え、この17年間に15倍に増加し、不眠患者数とほぼ同数になったと報告された。OSAの……
肺高血圧症 (日経BP)
肺高血圧症は肺血管抵抗の増加から肺動脈圧の上昇が進行性に起こり、右心不全をもたらす予後不良な疾患である。四半世紀前は有効な治療法がなく、診断されてからの生存期間が中央値で3年未満と予後不良な疾患であった。2000年以降、肺動脈性肺高血圧症に関わる3大経路に着目した肺血管拡張薬が次々に開……
石炭依存の日本苦境 G7「段階的廃止」合意 (毎日新聞)
2035年までに電力部門の大部分を脱炭素化することで合意し、27日に閉幕した主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合。共同声明では、期限こそ明記されなかったものの、二酸化炭素(CO2)排出削減対策を取らない石炭火力発電を段階的に廃止することも盛り込まれ、石炭に依存する日本に対する国際社……
間質性肺炎 (日経BP)
間質性肺炎は膠原病など原因の明らかなものと、原因が不明な特発性とに分けられる。特発性の中では慢性経過の特発性肺線維症が臨床上重要な疾患である。特発性肺線維症は近年非常に幅広い概念で捉えられており、臨床・画像・病理のみならず時間経過を含めて診断をすることがポイントである。また、多職……
社交不安症/社交不安障害 (日経BP)
社交不安症/社交不安障害(以下、社交不安症)は、人との交流状況で生じる顕著な不安・恐怖によって、生活上の支障を来す精神疾患である。社交不安症は一般的な病気であり、世界における12カ月有病率は2.4%、生涯有病率は4.0%と報告されている。日本を含む東アジア圏での有病率は欧米諸国と比べて低……
認知症 (日経BP)
高齢化の進んだわが国においては、多数の認知症者に対する対応が求められている。今後の認知症者の増加については、海外においてもアジア・アフリカなどを中心に認知症者数が増大する可能性が指摘されている。このような状況から、病態解明や予防・治療・介護などの取り組みが重要になっている。一方、……
使用済み太陽光パネルを再資源化 (デイリースポーツ)
環境省は28日、使用済み太陽光パネルのリサイクルを義務化する検討に入った。2011年の東日本大震災後に各地で広がったパネルが寿命を迎えて大量に排出される30年代後半を見据え、適切な処理制度をつくるのが狙い。政府は50年脱炭素社会の実現を掲げており、太陽光発電の導入拡大が見込まれる。適切に処……
脱石炭の期限切らぬ日本、より厳しい立場に G7が段階的廃止合意 (毎日新聞)
G7気候・エネルギー・環境相会合後の記者会見。日本からは細田健一副経済産業相(左端)、大岡敏孝副環境相(左から2人目)が出席した=ベルリンで2022年5月27日、DPA提供・AP共同 2035年までに電力部門の大部分を脱炭素化することで合意し、27日に閉幕した主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会……