2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPの週末では、初となる8番手までポイントが授与されるスプリントが行われた。勝ち取ることができるポイントが増えたことで(2021年は上位3人のみにポイント授与)、ドライバ―にとっては、スプリントでリスクを冒して追い越しをするさらなる動機が加わった。
しかし、ケビン・マグヌッセン(ハース)によれば、まだ十分ではないという。
「それによって考えがトリッキーになる。ある意味では、ポイント獲得のために戦うかクラッシュのリスクを冒すかの間で選択を迫られるわけだ。クラッシュしたらメインレースでグリッド最後方になる可能性がある」
これこそ、イモラでスプリント形式を初めて体験したマグヌッセンが、スプリントをポイントは授与するが決勝のグリッド順を決めるのではない独立したイベントにすることを望んでいる理由だ。
「もし金曜日の予選がスプリントレースのグリッド順位と日曜日の順位も確定するなら、かなり面白くなるだろうね。週末にもうひとつの見どころを加えることになるし、スプリントレースに完全に打ち込める」とマグヌッセンは語った。
フェラーリのドライバーであるシャルル・ルクレールもマグヌッセンと同意見だ。
「それならスプリントでも少しリスクを犯せるかもしれない。日曜日に多くを失うことはないね。そうすることで価値ある興奮が土曜日に加わる可能性がある。これは結構いいアイデアかもしれない」
FIAとF1はこれらの提案を受けて、2023年にはスプリントレースを独立したイベントにすることを検討しているとみられている。