スーパーGT第2戦の決勝レース、GT500クラスのトップバトル中に起きた3号車CRAFTSPORTS MOTUL Z高星明誠の大クラッシュ。その高星のバトルの相手だった39号車CRAFTSPORTS MOTUL Z関口雄飛と高星が第3戦鈴鹿の搬入日に話し合う姿が目撃された。
第2戦決勝で先頭を走行してた関口のスリップに入った高星は、関口がかわしたスロー走行中のGT300マシンとの接触を避けようとしてほぼノーブレーキのままアウト側のガードレールに激しくクラッシュ。ガードレールは10メートル以上に渡って破損し、車体はモノコックを除いてほぼ吹き飛び、大けががなかったのが不思議とも思えるほどの衝撃的なクラッシュだった。
このクラッシュを巡って第2戦のレース後、関口と高星にさまざまな意見が飛び交うことになったが、今週末に行われる第3戦鈴鹿の搬入日、関口が脇阪寿一監督とともに高星の元を訪れる姿が見られた。
第2戦富士のクラッシュに関しては、正式結果からもGTAからは関口にクラッシュに関してのペナルティが出ているわけではない。GTAはこのクラッシュについて、そしてその後の対応について検証を行い、その結果報告を今回の第3戦鈴鹿の週末にエントラント、そしてメディア向けに行うことが予定されている。
金曜の搬入日に見た関口と高星は、お互い身振り手振りでそれぞれの状況を説明していた模様。最初は硬く見えたお互いの表情も、次第に表情を崩して穏やかになる場面も見られ、最後は握手で分かれたことから、個人的なわだかまりを感じさせるような雰囲気は見られなかった。
高星、そして関口とも、第2戦後の反響の大きさを考慮してか、クラッシュについてのコメントは基本的には差し控えているようで、それぞれの見解はGTAの検証結果、今後への対応の報告を受けてメーカー、チームとの確認を得てからと考えているようだ。