1991年の初挑戦以来、断続的にニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦を続けている木下隆之。参戦回数も日本人最多記録を誇る木下が、2022年のADACトタルエナジーズ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)へ参戦することが発表された。
ニッサン、トヨタ、ホンダといった自動車メーカー、そしてファルケン、トーヨーといったタイヤメーカーのファクトリーチームから参戦してきた木下は、2002年には日本人最高位となる総合5位を記録するなど、ニュルブルクリンクで成績を残してきた。
ニュルブルクリンク24時間への飽くなき挑戦を続けてきた木下だったが、2018年は当時参戦していたブランパンGTアジアとスケジュールがバッティング。そして2020年、2021年は新型コロナウイルス感染拡大が続く影響もあり、出場を控えており、2022年は木下にとってもニュルへの復帰戦となる。
そんな木下の搭乗する車両は日本でも扱い慣れたBMW M2 CSレーシングだ。国内唯一の『BMW Mモータースポーツ・ディーラー』に認定されたモトーレン東都が輸入する同型のマシンを駆り、2021年のスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第3戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』でもST-1クラスの表彰台を経験している。
チームはDTMドイツ・ツーリングカー選手権にも参戦するBMWのセミワークスチームのシューベルト・モータースポーツとなる。また、同チームはM2 CSレーシングのみならず、数台のBMW M4 GT3をSP9クラスに投入を予定している。
レースが開催される5月26〜29日には62歳を迎える木下。しかし、体力の衰えはないとのこと。還暦を越えて迎えたニュルブルクリンク24時間再挑戦、その戦いぶりに期待したいところだ。