F1のスポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、第4戦エミリア・ロマーニャGPでのスプリントレースに満足しており、このフォーマットのエンターテインメント面の価値から、2023年はスプリントを6回に増やしてもいいだろうと述べている。
昨シーズンにスプリントのコンセプトを試行し、成功と判断したF1は、今年のカレンダーに6回のスプリントを盛り込むことを望んでいた。しかし各チームは、F1が提示した追加の運営コストを補填する手当金に難色を示したため、関係者間の議論は手詰まりの状態になってしまった。
その後F1は、回数を3回にする妥協案を提示し、チームはエミリア・ロマーニャGP、オーストリアGP、ブラジルGPをスプリント開催地とすることを受け入れた。
しかしブラウンは、2023年の6回のスプリント開催案が今後のF1コミッションの会議でふたたび議題に上ると述べている。
「我々はスプリントレースに非常に満足している」とブラウンは土曜日に行われたスリル満点の21周のレース後に語った。
「素晴らしいエンターテインメントで、多くの競り合いとオーバーテイクが見られた。マシンは先行車を追いかけることができると証明できた」
「『それはDRSのせいだ』と言われるかもしれないことは分かっているが、マシンの後ろにつけなければDRSは使えないのだ。だから全体的に大きな成功だったと思っている」
「火曜日には、6回に増やす件を話し合う。来年は6回行いたいと考えている。彼ら(各チーム)もこの成功を見ていると思う」
「昨年は旧型のマシンで効果がはっきりとは分からなかったが、新マシンにいかに効果が発揮されているかを見てとれるだろう。誰もがその価値を理解していると楽観視している。ファンでさえもね」
「スプリントについて常に覚えておくべきことは、金曜日も素晴らしい日になるということだ。3日間のアクションをファンに提供できる。このことを無視することはできない」
ブラウンは、スプリントを6回開催する計画を、多数決でF1コミッションに受け入れてもらい、今後のフォーマットの変更を検討することが優先事項だと語った。
「少なくとも6レースを確定させたいと考えている。その後、これら3レースを見てから、フォーマットを変更するかどうか検討したい」