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 4月22日、2022年FIA F2の第3戦イモラの公式予選がイタリアのイモラ・サーキットで開催され、レッドブル育成のユーリ・ビップス(ハイテックGP)が最速タイムを記録した。日本勢の岩佐歩夢(ダムス)は2番手。佐藤万璃音(ビルトゥジ・レーシング)は22番手で予選を終えている。

 公式予選を前に、現地時間11時から予定されていた公式練習が大雨によりディレイに。大幅なスケジュール変更を経て現地時間15時に公式練習が行われたが、依然として厳しいウエットコンディションとなり、スピン、コースアウトが続出。3度の赤旗中断を挟んだことで、各ドライバーの最大周回数も5周に止まったこともあり、全車が十分に走行を重ねることができないまま公式予選を迎えることとなった。

 FIA F3、そしてF1の予選終了後の現地時間19時10分から行われた30分間の公式予選は、依然として分厚い雲がイモラ・サーキットを覆い尽くすなか、路面は水しぶきがまき上がるコンディションとなり、全車がウエットタイヤでコースイン。

 セッション開始8分のところでアルピーヌ育成のオリ・コルドウェル(カンポス・レーシング)がタンブレロシケイン立ち上がりでスピンを喫しコースオフ。グラベルから脱出することは叶わず、ここで赤旗が掲示されてセッションは一時中断となった。

 約5分間の中断を経て、セッションは再開を迎えた。赤旗掲示時点ではレッドブル育成のユーリ・ビップス(ハイテックGP)が1分41秒599をマークしてトップに立っており、各車はニュータイヤに履き替えて、ラストアタックに向かう。

 公式練習のディレイや、F1の予選でも赤旗中断を挟んだこともあり、大幅なスケジュール変更を強いられたFIA F2公式予選は徐々に、陽が沈みゆく薄暗いなか終盤に突入。

 そんななか、ビップスが1分40秒221と自己ベストを更新し、トップの座をキープ。そしてセッション残り3分を切ったところで岩佐が、セクター1を全体ベストで通過。FIA F2ルーキーの岩佐が初ポール獲得かと期待されたが、わずか0.157秒届かずの2番手に。そのまま、ビップスのタイムを上回る車両は現れず、レッドブル育成のビップスが24日に行われる決勝レース2のポールポジションを獲得した。

 決勝レース1のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定され、予選で10番手タイムを記録したウイリアムズ育成のローガン・サージェント(カーリン)がポールを獲得。予選2番手タイムを記録した岩佐は、レース1は9番手から、そしてレース2はフロントロウからスタートすることとなった。一方、佐藤は、最後尾となる22番手で予選を終えている。

 2022年FIA F2の第3戦イモラのレース1は日本時間23日の17時35分から行われる。

■FIA F2第3戦イモラ予選 暫定結果(編集部集計)

Pos. No. Driver Team Time
1 8 J.ビップス ハイテックGP 1’40.221
2 17 岩佐歩夢 ダムス 1’40.378
3 3 J.ドゥーハン ビルトゥジ・レーシング 1’40.431
4 15 R.ボシュング カンポス・レーシング 1’40.496
5 1 D.ハウガー プレマ・レーシング 1’40.572
6 16 R.ニッサニー ダムス 1’40.621
7 10 T.プルシェール ARTグランプリ 1’40.862
8 2 J.ダルバラ プレマ・レーシング 1’40.886
9 7 M.アームストロング ハイテックGP 1’41.004
10 6 L.サージェント カーリン 1’41.062
11 23 D.ベックマン チャロウズ・レーシング・システム 1’41.129
12 11 F.ドルゴヴィッチ MPモータースポーツ 1’41.131
13 12 C.ノバラック MPモータースポーツ 1’41.173
14 5 L.ローソン カーリン 1’41.199
15 22 E.フィッティパルディ チャロウズ・レーシング・システム 1’41.235
16 9 F.ベスティ ARTグランプリ 1’41.434
17 24 J.ヒューズ ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’41.520
18 25 A.コルデール ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’41.592
19 20 R.フェルシュフォー トライデント 1’42.144
20 21 C.ウィリアムズ トライデント 1’42.498
21 14 O.コルドウェル カンポス・レーシング 1’42.954
22 4 佐藤万璃音 ビルトゥジ・レーシング 1’43.311