第106回インディアナポリス500マイルレースの予選が21、22日の二日間に渡って行われ、22日のポールデイでスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が2年連続のポールポジションを獲得した。
トップ12に入り予選2日目に進んだ佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)は、10番手でファストシックスには残れなかった。
ポールデイは12時30分より12台によるプラクティス走行が行われ、16時より予選がスタートした。
前日の順位の逆順、12番手だった佐藤琢磨から連続4周のアテンプトが実施される。
琢磨はウォームアップを 213.421mphで終えると、1周目を232.165mphを記録、2周目を231,746mphと伸びず、3周目は231.450mph、ラスト4周目を231.321mphでアベレージは231.670mphを記録する。
3番目にアテンプトを行ったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は琢磨を上回るスピードを見せる。プラクティスでトップだったディクソンは、1周目を233.907mphの速さを出すと2周目、3周目も233mph台で走行し、4周目も232.623mphとアベレージを233.510mphを記録した。
アンドレッティ・オートスポート勢のロマン・グロージャンは、1周目を233mph台で走行するも徐々にスピードを落とし、アベレージ231.999mphを記録。2番手に留まる。
5台がTOP12入りを果たしたチップ・ガナッシ勢、5番目にマーカス・エリクソンが走行し、ディクソンに届かないものの平均233.166mphの好アテンプトを見せる。
過去10年のインディ500で3度ポールを獲得しているエド・カーペンターは6番目に走行。1周目をここまでの最速となる234.244mphを記録。しかし2周目からスピードを落とし、平均は233.073mphで3番手に。
12台中6台が終わり、7番目はジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)。1周目にバランスを崩し229.911mph、その後スピードを伸ばすも7番手でファストシックスには残れない。
トニー・カナーン(チップ・ガナッシ)も233.022mphとスピードを見せ4番手。
前日のホンダ勢トップだったアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)は、今日も安定した速さを見せ、1周目を233.751mph、2周目が233.481mph、3周目を233.234mph、4周目もうまくまとめ232.922mphで2番手。ここで琢磨は7番手となりファストシックス進出を逃す。
残るはシボレー勢3台。まずはフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)がアテンプトへ。232mph台の走行となり6番手。チームメイトのパト・オワードも、チップ・ガナッシ勢には届かず6番手のオン・ザ・バブルに。
ラストアテンプトはリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)。1周目を234.099mph、2周目を233.622mph、3周目は233.153mph、最後を2332.846mphでまとめアベレージは、233.429mphで2番手に入る。
ポールポジションを争うファイアストン・ファストシックスはチップ・ガナッシ4台とエド・カーペンター・レーシング2台の争いとなった。
ポールポジションが期待された佐藤琢磨は予選10番手となった。
■チップ・ガナッシ勢vsエド・カーペンター・レーシング勢のポール争い
5分間のインターバルとクールダウンラップを行い、17時25分からファストシックスのアテンプトが始まる。
最初のアテンプトはカナーン。232mph台で走行し、平均232.372mphを記録。2番目のオーナードライバーのエド・カーペンターは、1周目を233.860mph、2周目を233.228mph、3周目は233.187mph、ラストを232.053mphと落とし、平均233.080mphでカナーンを上回る。
3番目のエリクソンは平均232.764mphを記録して、この時点で2番手。
パロウは、1周目を234.048mphのスピードを見せると、2周目を233.698mph、3周目は233.304mph、4周目を232.950mphで平均233.499mphで暫定トップ。フロントロースタートを決定させる。
5番目のヴィーケイは、233mph台でまとめてくるもパロウには届かず233.385mphで2番手。
ラストはディクソン。1周目を234.437mphとパロウを上回るスピードを記録すると、2周目も234.162mph、3周目は233.859mph、4周目は233.726mphでアベレージ234.046mph。
最速ポールポジション記録を塗り替えたディクソンが、2年連続5度目のインディ500ポールポジションを獲得した。
■第106回インディアナポリス500マイルレース/予選2日目ファスト6シュートアウト総合結果
Pos. | No. | Driver | Team | Engine | MPH | Session |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | S.ディクソン | チップ・ガナッシ | H | 234.046 | Fast Six |
2 | 10 | A.パロウ | チップ・ガナッシ | H | 233.499 | Fast Six |
3 | 21 | R.ヴィーケイ | エド・カーペンター・レーシング | C | 233.385 | Fast Six |
4 | 33 | E.カーペンター | エド・カーペンター・レーシング | C | 233.080 | Fast Six |
5 | 8 | M.エリクソン | チップ・ガナッシ | H | 232.764 | Fast Six |
6 | 1 | T.カナーン | チップ・ガナッシ | H | 232.372 | Fast Six |
■第106回インディアナポリス500マイルレース/予選2日目トップ12シュートアウト総合結果
Pos. | No. | Driver | Team | Engine | MPH | Session |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | S.ディクソン | チップ・ガナッシ | H | 233.510 | Top 12 |
2 | 21 | R.ヴィーケイ | エド・カーペンター・レーシング | C | 233.429 | Top 12 |
3 | 10 | A.パロウ | チップ・ガナッシ | H | 233.347 | Top 12 |
4 | 8 | M.エリクソン | チップ・ガナッシ | H | 233.166 | Top 12 |
5 | 33 | E.カーペンター | エド・カーペンター・レーシング | C | 233.073 | Top 12 |
6 | 1 | T.カナーン | チップ・ガナッシ | H | 233.022 | Top 12 |
7 | 5 | P.オワード | アロウ・マクラーレンSP | C | 232.705 | Top 12 |
8 | 7 | F.ローゼンクヴィスト | アロウ・マクラーレンSP | C | 232.182 | Top 12 |
9 | 28 | R.グロージャン | アンドレッティ・オートスポート | H | 231.999 | Top 12 |
10 | 10 | A.パロウ | チップ・ガナッシ | H | 231.670 | Top 12 |
11 | 12 | W.パワー | チーム・ペンスキー | C | 231.534 | Top 12 |
12 | 48 | J.ジョンソン | チップ・ガナッシ | H | 231.264 | Top 12 |
※編集部調べ