アルピーヌ育成のジャック・ドゥーハンが最速。岩佐歩夢は6番手【順位結果／FIA F2第4戦バルセロナ予選】

　5月21日、2022年FIA F2の第4戦バルセロナの公式予選がスペインのカタロニア・サーキットで開催され、アルピーヌ育成のジャック・ドゥーハン（ビルトゥジ・レーシング）が最速タイムを記録し、22日に行われる決勝レース2のポールポジションを獲得した。日本勢の岩佐歩夢（ダムス）は6番手、佐藤万璃音（ビルトゥジ・レーシング）は19番手で予選を終えている。

　今大会もFIA F2には22台がエントリー。しかし、公式練習終了後にラルフ・ボシュング（カンポス・レーシング）が首の痛みを訴え、以降のセッションへの出走取り止めを発表した。ボシュングはカンポス・レーシングのプレスリリースにて、「次週に控える第5戦モンテカルロをベストコンディションで臨むべく、療養に専念する」と説明。これにより第4戦バルセロナは21台で争われることとなった。

　F1のFP2終了後の現地時間18時30分、気温30度、路面温度40度というコンディションで30分間の予選はスタートを迎えた。

　セッション開始7分のところで、公式練習で2番手タイムを記録したユアン・ダルバラ（プレマ・レーシング）が1分29秒512をマークしトップに浮上する。セッション中盤を迎え、各車はニュータイヤに履き替えると、フェリペ・ドルゴヴィッチ（MPモータースポーツ）、ドゥーハンがそれぞれ1分29秒台前半のタイムを記録しダルバラを先行する。しかし、ダルバラは2度目のアタックで1分28秒884をマークし再びトップの座におどり出る。

　ダルバラは2度目のアタックを終えるとピットに戻り、マシンを降りる。しかし、終盤残り5分を切ったところで、再びアタックに入ったドゥーハンが1分28秒612をマークしてトップに浮上。さらにフレデリック・ベスティ（ARTグランプリ）も1分28秒852を記録してダルバラの前におどり出る。

　予選開始から30分が経過しチェッカーが振られる中、ユーリ・ビップス（ハイテックGP）がセクター2で全体ベストをマーク。しかし、セクター3で僅かに出遅れ、ドゥーハンから0.023秒差の2番手に。これで、ドゥーハンが22日に行われる決勝レース2のポールポジションを獲得。ドゥーハンにとっては開幕戦サクヒール以来となるポール獲得となった。2番手にビップス、3番手にベスティという結果となった。

　決勝レース1のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定され、こちらは予選で10番手タイムを記録したシリーズランキング2番手につけるドルゴヴィッチがポールを獲得している。

　日本勢の岩佐は最終アタックでトラフィックの影響もありタイムアップが叶わず、ベストタイムは1分28秒977で6番手に。リバースグリッドにより、決勝レース1を5番手からスタートすることとなった。一方、佐藤は計時上8周目に1分29秒659をマークもターン9でトラックリミット違反をとられタイムが抹消に。これでベストタイムは1分29秒927となり、19番手で予選を終えている。

　2022年FIA F2の第4戦バルセロナの決勝レース1は現地時間21日17時40分（日本時間22日0時40分）から行われる。

■FIA F2第4戦バルセロナ予選　暫定結果（編集部集計）