BMWが開発中のカスタマーレーシングカー『BMW M4 GT4』は今週末、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催されるNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ第2戦でのレースデビューを予定している。
2023年に既存のM4 GT4に代わって、ドイツメーカーが展開するカスタマーGTカーのラインアップに加わる“G82レンジ”の新しいM4は、4月23日(土)に“聖地”ニュルブルクリンクで行われる『第53回アデナウアー・ルンダトレッケン・トロフィー』に参加することが決まっている。
なお、NLSの第2戦に位置づけられる同レースに参加するドライバーラインアップ、および開発中のマシンを走らせるチームについてはBMWからまだ公表されていない。
昨年12月に初公開された新型M4 GT4は、2023年のカスタマー供給に向け、ヨーロッパのさまざまなサーキットで開発テストを実施。その大部分を終えている。新しいGTカーは、モデルチェンジしたロードカーから派生したパーツが採用されている一方、反対に市販車のエンジンやトランスミッションにはレースで開発されたシステムが組み込まれている。
また、GT4規格のニューマシンではCFC(カーボンファイバー)ルーフやリヤウイングのデザインなど、2022年にデビューしたBMW M4 GT3から流用された要素も見ることができる。
新型M4 GT4のデビュー戦となる今レースは、今月上旬に予定されていたが降雪のため11月に延期された、元のNLS第2戦に代わる今季第2ラウンドとして開催される。