29日に決勝レースが行われる第106回インディアナポリス500マイルレース。20日に行われたプラクティス走行3日目も、初日に続いて佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)がトップスピードを記録した。
13回目のインディ500参戦を迎えた佐藤琢磨。インディ500での勝利を期待されデイル・コイン・レーシングに移籍してきた琢磨は、プラクティス走行から速さを見せ、順調に走行を重ねている。
前日は雨に見舞われ走行がキャンセルとなったが、走行3日目となる19日はスケジュールされた6時間のプラクティス走行が実施。各車積極的に走行を重ねた。
琢磨はこの日117周を走行。初日に記録した228.939mph(39秒3118)には及ばなかったが、3日目もセッション終盤にトップスピードとなる227.519mph(39秒5572)を記録した。
ここまで順調にセッティングを進めている琢磨。チームリリースでも充実した1日とセッションを振り返った。
「初日よりも良くなってきていると思います。昨日が雨で走れなかったので、その分データをゆっくり見直す事ができました。おかげで一段高いレベルから作業を進める事ができたし、トラフィックの中の動きも良くなってきました」
「ただバランスを取るのは難しい部分もあって、暑くなったり涼しくなったりで、それに合わせるのが大変でしたが、チームメイトのデイビット・マルーカスも3番手のタイムが出たし、チームとしても良かったと思います」
「今日は充実した1日でした。クルマもトップグループのスピードはあると思いますが、もう少し詰めたい部分もありますし、ブースト圧の上がる明日は予選を想定したテストになるので、楽しみにしています」
20日はファストフライデイと呼ばれる予選前の最後のプラクティス走行日。ターボチャージャーのブースト圧も増加し、スピードをアップさせ予選に向けて走行を重ねていく1日となる。