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第1戦/決勝
岡山国際サーキット
2022.4.17 sun

悔しく残念なクラッシュによるリタイア
だがレースペースの進化が明らかに

 2022 AUTOBACS SUPER GT 第1戦の決勝レースが、4月17日(日)岡山国際サーキットで行われました。K-tunes Racingの地元・ホームコースということもあり、多くのK-tunesファンが駆けつけてくれました。前日の公式予選、チームへ新加入した高木真一選手が2番手タイムを記録し、最前列からのスタートとなりました。12年ぶりの、新田守男選手とのゴールデンコンビ復活は、初戦から実力を発揮し始めました。

 スタートドライバーは新田守男選手。2番手でミスなくスタートしたものの、#10GT-Rにオーバーテイクを許すなど、1周目で5番手へとポジションを落としてしまいました。ライバルたちの強力なパワーに、防御することはできませんでした。

 しかし、その後のレースペースは十分で、5番手のポジションをキープしていきました。24周目を過ぎるとドライバー交代が始まりましたが、ラップタイムの低下がなく、またピットレーンの混雑を避けるため、K-tunes Racingは31周目まで遅らせることになりました。高木真一選手へのドライバー交代を含めたピット作業は、ややタイムロスがあり、実質8番手へと後退。しかしレースペースはライバルたちを上回り、50周目には5番手争いを展開する集団に追いつきました。

 55周目に前を走る2台が絡んで後退したことで6番手へ。そして61周目のヘアピンコーナーでオーバーテイクを仕掛け前へ出たものの、オーバースピードで曲がり切れず、前を走っていたGT500のマシンにクラッシュ。96号車はフロント部分にダメージを負いましたが、マシンの動きに問題はなくレースを続行。しかし62周目のストレート、風圧でエンジンフードがめくれ上がってしまい、視界を奪われた高木真一選手はコンクリートウォールへとクラッシュ。リタイアという残念な結果に終わりました。

影山正彦チーム監督

「新しいメンバーも加入して、チームも一新された中で予選2番手という結果を残せたことは良かったと思います。決勝のペースも優勝を狙うにはまだ足りませんが、ライバルに引き離されることなく、自力でポイントを取れるような位置でレースを戦うことはできました。最終的にクラッシュ、リタイアという結果になってしまったことはとても残念ですが、次戦でいい結果が残せるように臨みます」

新田守男選手

「スタートで前に出られてしまいましたけど、想定されたとおりといえば、そうですね。それでもレースでのペースは悪くなく、後ろを抑えながら順位をキープできました。ボクたちの課題である中盤以降のタイムの落ち込みは、だいぶ改善しましたけど、もう一歩ですね。高木選手のクラッシュは残念ですけど、ケガがなかったのは幸いですね」

高木真一選手

「本当にスイマセンでした。チームの地元岡山で、ポイント圏内を走っていたんですけど、こういう結果になって申し訳ないです。5番手争いの集団に追いついて、タイヤをキープしながら追いあげるタイミングを待っていたんです。ライバルの後退もあって、最後の1台をオーバーテイクするときに、ブレーキングを遅らせ過ぎてしまいました。期待に応えられなくて、申し訳ないです」