小西隆詔、2022年ニュルブルクリンク24時間レースに参戦
2022年5月26-29日に開催される第50回ADACトタルエナジーズ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間)に小西隆詔(通称コニQ)の参戦が決定した。M2 CSレーシング(カップ5)クラスでのエントリーとなる。
「エンジョイモータースポーツ」を合言葉に自身が代表を務めるstillway racing team(レーシング車両及び一般車両のメンテナンスガレージ)に集う若手レーサー、ジェントルマンレーサー、プロドライバーとともに、日本国内や海外のサーキットでのレース参戦や体験ツアーを通してのモータースポーツの普及に取り組む小西にとって、ニュルブルクリンク24時間への参戦は、2018年、2019年に続いての3回目となる。
2018年はV4クラス(主にBMW 325iやメルセデス190が混走)、2019年はM240カップクラスと、徐々にスピード域の高い車両クラスへとステップアップしてきたが、今回は日本のスーパー耐久への参戦でもお馴染みのM2 CS(カップ5)クラスからの参戦となる。
「2011年、私が32歳の時に生まれて初めてニュルの北サーキット(ノルドシュライフェ)をツーリストドライブ(ノルドシュライフェは有料高速道路として一般へ開放されている)で走り、強烈なカルチャーショックを受けてから、これは修行だと捉え、早10年以上ニュル通いを継続し、チームやチームメイトのおかげさまで2018年と2019年のニュル24時間で無事に完走を果たせました」
「2020年と2021年は世界情勢もあり参戦はかないませんでしたが、2022年は新たにニュルの強豪、アドレナリンモータースポーツと組ませて頂き、M2 CSレーシング(カップ5)クラスでの参戦への運びとなりました」
と語る小西だが、そもそも何故ニュルブルクリンクへのレース参戦を開始したのかを聞いてみた。
「元々はタイムアタックでモータースポーツの世界に足を踏み入れたのですが、当時から懇意にさせて頂いていた知人からの繋がりで、海外(ニュル)で走らせて頂く機会を得たのがきっかけです」
「その時にドイツ(ヨーロッパ)のモータースポーツ関係者の皆さんの人の良さに触れたり、レースの観客と参加者の距離感の無さを目の当たりにして、モータースポーツの敷居の低さというものを心の底から感じました」
「その後にニュル24時間への参戦へと続くのですが、北サーキット(ノルドシュライフェ)での走行中にコクピットへ巻き込まれてくる観客の皆さんのバーベキューの匂いは今でも脳裏に焼き付いています」
「私はstillway racing teamの代表として日本ではVITAやセントラルサーキットで開催される耐久レースなどで老若男女を問わず、仲間とともにレース、サーキット、モータースポーツ活動を行っているんですが、私自身がニュルへの参戦を継続することで海外でのモータースポーツ文化をさらに深く感じ、そして学び、まずはその仲間内やSNSでそんな経験を積極的にシェアしていくことで、一人でも多く、モータースポーツをエンジョイする方が増えれば嬉しいなといつも考えています」
「それと、今後はニュルだけにこだわらず、ヨーロッパ全土、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、アジアなどにある世界中のサーキットで開催される耐久レースへ、仲間と一緒に積極的に参加していきたいと考えています。夢は大きくですね」
最後に今回の参戦への抱負を聞いてみた。
「ジェントルマンプロレーサーと自称しているんですが、その理由はこんな私の思いに応援してくださるスポンサーがおられるからなんです。大変ありがたいことです」
「プロ、セミプロ、アマチュアのレーサーとレーシングカーが一堂に会する世界一の草レースとも呼ばれるニュルブルクリンク24時間。今回は記念すべき第50回大会、そしてBMWさんのMシリーズも50周年ということで、今回こうしてBMW M2 CS(カップ5)クラスで参戦できることを大変光栄に思っています」
「まずは、ドイツ、大会主催者が設定するコロナの感染対策を遵守し、そして改めて気を引き締めて、やるからにはクラス優勝を目指してレースに臨みたいと思います。また新たな修行です!」
FIA WTCRとの併催となる2022年ニュルブルクリンク24時間は5月26日に開幕。5月28日の現地時間で16時にスタートが切られる。ジェントルマンプロレーサー 小西(コニQ)の挑戦に注目したい。
stillway racing team
http://www.stillway.jp/
小西隆詔(コニQ)のツイッター
https://twitter.com/koni_q_lovering