アルピーヌのエステバン・オコンは、テックプロバリアがないためにマイアミ・インターナショナル・オートドロームのターン13で51Gの衝撃に耐える羽目になったことは、「受け入れがたい」と述べている。
マイアミGP土曜日のFP3で、フェラーリのカルロス・サインツが喫したクラッシュとよく似たインシデントを起こしたオコンは、ターン13の出口でスピンし、コンクリートウォールに激しく叩きつけられた。幸運にもオコンに身体的後遺症はなかったが、衝撃が51Gを記録しただけでなく、オコンのアルピーヌマシンのシャシーにひびが入ったため予選は欠場となった。
オコンは、衝撃を大幅に弱めたであろうテックプロバリアがなぜターン13には設置されていないのかを金曜日のドライバーズブリーフィングでサインツが質問したと明かした。
「何が受け入れられないことかと言えば、51Gの衝撃だったことだ。そこまで大きな衝撃が生まれるべきではない」とオコンは語った。
「テックプロがないことで、1台のマシン(だけ)が事故を起こしたが、カルロスがレースディレクターに不満を訴えた時、僕たちは全員耳を傾けていた。そして何も対処が行われなかった」
「昨日の夜、話し合いがあった。カルロスは、衝撃は本来あるべきレベルよりも大きすぎたと言った。今日の衝撃はとても大きく感じた。多分、公平に言っても自分のキャリアで一番大きな衝突事故だった」
「昨日はカルロスが怪我をした。僕も今日怪我をした。FIAは僕たちの安全のためにさらに取り組むべきだ。重要なことは僕たちがレースをできることで、僕も同様にレースができるようになることだ」
衝撃で膝を痛めたオコンは、テックプロバリアがあれば彼のシャシーへの衝撃は確実に緩和され、予選に間に合うよう修理することができただろうと主張した。
「フェラーリに所属するカルロスほどのプロのドライバ―が、昨日のようなことを言うのであれば、それを考慮し、変更を加えるために可能な限り最善を尽くすのが最低限することだと思う」
サインツはなぜFIAが彼のアドバイスに従わずに、コーナーにテックプロバリアを設置しなかったのか理解に苦しむと語った。
「批判的で申し訳ないが、2速でのクラッシュであそこまで強い衝撃を感じるべきではないと昨日FIAに話をした。そして今日僕は首に少し痛みがあるとね」とサインツは述べた。
「とても硬いコンクリートウォールだから、あそこにテックプロを置こうと僕は彼らに言ったんだ。エステバンがクラッシュして、彼もそう感じたのは間違いない。この事態は僕が絶対に理解できないことのひとつだ」