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 5月6日(金)、WEC世界耐久選手権第2戦の予選がベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racingはマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車が総合3番手、チームメイトのセバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組8号車が総合4番手につけた。この結果、2台のトヨタGR010ハイブリッドは、7日(土)に開催されるスパ・フランコルシャン6時間レースの決勝をセカンドロウからスタートすることになっている。

 6日午後に行われたフリープラクティス3回目を7号車が総合トップ、僚友8号車が総合2番手タイムという良いかたちで終え、同日18時40分に実施された予選に臨んだトヨタ勢。可夢偉とハートレーがそれぞれアタッカーを務めたこの予選では、ハイパーカークラスを戦う4台のマシンが0.4秒の中に入る激戦となった。

 可夢偉が予選アタックを担当した7号車は、セッション開始とともにピットを離れ計測2周目に、2分03秒087の自己ベストをマーク。この時点でライバルの708号車グリッケンハウスと36号車アルピーヌに次ぐ総合3番手となる。ハートレーが乗り込んだ8号車も同様の動きで、僚機からわずか1000分の5秒差で総合4番手につけた。

 2台のトヨタGR010ハイブリッドは順位アップを狙い、続けて計測に入ったものの周回途中でタイム更新が困難と判断。セッション終了を待たずにピットへと戻っている。この結果7号車と8号車は、現地7日13時(日本時間20時)から行われる6時間の決勝レースをグリッド2列目からスタートすることになった。

TOYOTA GAZOO RacingのトヨタGR010ハイブリッド
TOYOTA GAZOO RacingのトヨタGR010ハイブリッド

「3番手というのは今日成し得た最善の結果です。残念ながら、ポールポジション獲得には充分ではありませんでしたが、我々がベストを尽くしたことは、2台のタイムが非常に近いことから分かると思います」と語るのは、今季からチーム代表も兼務する可夢偉。

「初のポールポジションを獲得したグリッケンハウスには祝福を送ります。ハイパーカークラス4台のタイムがとても近接しており、明日はエキサイティングなレースが期待でき、前戦セブリングよりもさらに接近した戦いになりそうなので楽しみです」

「今日はあくまで予選であり、我々は長い決勝レースへ向けて準備をしてきました。決勝日こそが最も重要な1日です。目標はもちろん優勝ですが、セブリングでポイントを失っているだけに、できる限り多くのポイントを獲得することが重要です」

 8号車の予選アタッカーを務めたハートレーも、決勝レースに向けて自信を覗かせた。

「ハイパーカークラスの4台全車が0.4秒位内に入るという、これだけ接近したバトルができるというのは素晴らしいことだ。もちろん4番手という結果は悔しいけど、まだ勝てるチャンスは間違いなくあると思う」と彼は語った。

「セットアップの方向性を少し誤ってしまい、オーバーステアに苦しみながらのアタックになってしまった」

「また、アタック時は先行してコースインした他の車両にやや近づき過ぎてしまうなど、うまく行かないセッションだったが、決勝レースは素晴らしいものになると思うよ。僕たちが安定したペースを守り、ピットストップや戦略も完璧にできれば、優勝を争うことができるだろう」

セバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組8号車トヨタGR010ハイブリッド 2022年WEC第2戦スパ・フランコルシャン
セバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組8号車トヨタGR010ハイブリッド 2022年WEC第2戦スパ・フランコルシャン
7号車トヨタGR010ハイブリッドの予選アタックを担当した小林可夢偉
7号車トヨタGR010ハイブリッドの予選アタックを担当した小林可夢偉
8号車トヨタGR010ハイブリッドに乗り込んだ平川亮
8号車トヨタGR010ハイブリッドに乗り込んだ平川亮