琢磨は序盤でトップ争いから陥落【順位結果】インディカー第7戦デトロイト決勝

　デトロイト・ベルアイルパークで開催されたNTTインディカー・シリーズ第7戦。5日に行われた決勝レースは、ウィル・パワー（チーム・ペンスキー）が通算41回目の勝利を飾った。

　2番手からスタートした佐藤琢磨（デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング）は、タイヤ選択がかみ合わず後退。13位でフィニッシュした。

　来シーズンからはベルアイルパークからダウンタウンに移動して開催となるデトロイトGP。ベルアイルパーク最後のウイナーを目指し、26台がスタートを切った。

　ポールポジションのジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）がトップでターン1へ進入。2番手スタートの琢磨はポジションを落とし、メイヤー・シャンク・レーシングのシモン・パジェノー、エリオ・カストロネベスに前に行かれる。

　11番手から速さを見せ6番手までポジションをアップしたアレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポート）は、6周目でピットイン。レッドタイヤからブラックタイヤに早々に変更しアンダーカットを狙っていく。

　9周目、琢磨はタイヤが厳しくなりパト・オワード（アロウ・マクラーレンSP）、さらにウィル・パワー（チーム・ペンスキー）、スコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）に交わされてしまう。ポジションを落とした琢磨は、2ストップ作戦を諦めピットイン。ブラックタイヤに変更する。

　ブラックタイヤでスタートしたパワーとディクソンはレッドタイヤの上位陣を次々とパスしポジションをアップしていく。トップを守りたいニューガーデンだったが15周目にブラックタイヤ勢に交わされトップから陥落。

　早々にレッドからブラックタイヤへ履き替えたロッシは16周目にニューガーデンを交わし5番手に浮上。ニューガーデンはなんとかタイヤを持たせ19周目にいピットへと向かう。

　トップのパワーは2番手のディクソンとの差を広げ5秒のリードを築く。

　ロッシは25周目に2回目のピットイン。翌周トップのパワーが1回目のピット作業を行い、再びブラックタイヤをセレクト。27周目にピットインしたディクソン、アレックス・パロウはレッドタイヤをセレクトする。

　レースはハーフウェイを消化し、トップはパワー、2番手にディクソン、パロウ、ロッシ、カイル・カークウッド（AJフォイト・レーシング）、ニューガーデンの順で後半戦へと向かう。

　ロッシは39周目にパロウを交わし3番手に浮上すると、43周目にディクソンを攻略。18秒前のパワーを追いかける。

　45周目、ディクソンがピットイン。ニューガーデン、オワードも最後のピット作業を行う。46周を走行してピットインしたロッシはディクソンの前でピットアウト。

　パワーは50周を走行した2回目のピットイン。残り20周をレッドタイヤで挑む。

　16秒リードして逃げるパワーをロッシ、ディクソン、そしてニューガーデンが追いかける展開となったレース終盤。

　残り10周でパワーとロッシの差は12秒とパワーが粘るも徐々にリードは失われていく。

　ロッシはファイナルラップで1秒差まで迫るも、パワーが逃げ切り今季初勝利を飾った。2位はロッシ、3位にディクソン。佐藤琢磨は13位でレースを終えている。

■NTTインディカー・シリーズ第7戦デトロイト決勝レース結果