第2戦/決勝
富士スピードウェイ
2022.5.4 wed
予選3位という好位置からのスタート
6位で今シーズン初ポイントをゲット
2018年の初参戦以来、LEXUS RC F GT3を使用し続けてきたK-tunes Racingにとって、富士スピードウェイは鬼門のようなもの。コースレイアウトとマシン特性がマッチしないので、好成績が残せていないのです。過去10度の決勝レースで、入賞は2018年8月の第5戦の10位のみです。しかしこの週末、96号車は別人のような速さを発揮し、予選3位を獲得。上位入賞が期待される決勝レースとなりました。
450kmというレース距離で、2回の給油は義務ながら、ドライバー交代は1度でもOKで、タイヤ無交換も許された今回のレース。しかしK-tunes Racingは2度のドライバー交代+タイヤ交換という正攻法で臨みました。
スタートドライバーは高木真一選手。好スタートを決め、3位のポジションでレースが始まりました。レース序盤はライバルとの差はなかったものの、10周目を過ぎると少しずつペースが苦しくなりました。そして14周目に1台、15周目に2台にオーバーテイクを許し、6位へ。しかしその後は後続を抑え、25周目に新田守男選手へとドライバー交代しました。
ライバルと同等以上のペースで周回を始め、少しずつポジションを取り戻していった39周目、他車のクラッシュによりセーフティカーとなり、その後に赤旗中断となりました。46周目に再スタートした時には10位へとポジションを戻していました。そして54周目、再びクラッシュが発生し、2度目の赤旗中断となりました。
レース最大延長時間も迫るなか、コースの補修に時間がかかり、再スタートはしたものの、セーフティカーが先導する形で58周目にチェッカーフラッグとなりました。K-tunes Racingは6位入賞を果たし、今シーズン初ポイントを獲得しました。
影山正彦チーム監督
「最低限の目標としていたシリーズポイント獲得ができ、いいレースができた思います。前戦でのクラッシュからの修復をチームメカニックや関係各社の力で、限られた時間のなかでもしっかりと形にできたことが、今回のレースにつながったと思います。本当に感謝したいですね。次は得意の鈴鹿ですが、いいレースができるように、しっかりと準備をしたいと思います」
新田守男選手
「赤旗中断が2度あってレースは半分ちょっとで終わってしまった形ですが、大きなクラッシュをしたドライバーが無事で、それがまず何よりですね。マシンのバランスが少し問題があったので、タイヤをセーブしながらロングを意識して走っていたような状況でした。富士を攻略するには、もっともっと進化が必要ですね」
高木真一選手
「最初の10周くらいまではペースは悪くなかったんですが、その後は気温が低かったこともあったのか、ちょっと苦しいレースになってしまいましたね。不得意な富士で、今回6位入賞できたことは、うれしいですね。マシンを完璧に修復してくれたチームに感謝しています」