ル・マン24時間テストデー開幕。セッション1はトヨタ7号車最速。ポルシェ2台にトラブル【タイム結果】

　6月5日、フランスのル・マン24時間サーキット（通称サルト・サーキット）で、2022年WEC第3戦／第90回ル・マン24時間レースの公式テスト”テストデー”のセッションが行なわれ、午前9時からの4時間のセッション1では、トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド（マイク・コンウェイ／小林可夢偉／ホセ・マリア・ロペス）がトップタイムをマークしている。

　決勝1週間前に設定されたテストデーには、本戦へと参戦する62台の車両が参加した。本戦へ出場する3名のドライバーに加え、6月1日に発表されたテストデーのエントリーリストでは4人目・5人目のドライバーを追加登録するチームもあったが、直前に発行された改訂版のリストでは、LMP2クラスのアルガルベ・プロ・レーシング47号車オレカ07の第4ドライバーとして記載されていたアレックス・ペローニ、ARCブラティスラバ44号車オレカをドライブ予定であったマテイ・コノプカの名前が削除されている。

　オープニングセッションでは、トヨタ7号車のホセ・マリア・ロペスが最速タイムをマークした。

　ロペスはセッション終盤に3分31秒626を記録し、ハイパーカー勢が上位を占めた4時間のセッションをトップで終えた。

　ロペスがこのタイムをマークするまでタイムシート最上位にいたグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH（オリビエ・プラ／ロマン・デュマ／ピポ・デラーニ）が2番手に。さらにトヨタ8号車GR010ハイブリッド（セバスチャン・ブエミ／ブレンドン・ハートレー／平川亮）が、ハートレーの記録したタイムで3番手となった。

　LMGTEプロクラスでは、2台のワークスポルシェがアクシデントに見舞われた。ミカエル・クリステンセンの駆るポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSR-19は、2時間目に入ったとことでドライブシャフトの故障によりストップ。これにより、テルトル・ルージュでスローゾーンが導入された。

　それからおよそ1時間後、今度は91号車のジャンマリア・ブルーニがミュルサンヌでコースオフ。ブルーニはコースへ戻ったものの、インディアナポリスでマシンを停めている。

　91号車はミュルサンヌで大きくロックアップしてしまったという。その後、マシンは左フロントタイヤの空気が抜けた状態で、パドックへと搬送されている。

　LMGTEプロクラスにおけるトップタイムは、コルベット・レーシングの64号車シボレー・コルベットC8.Rを駆るトミー・ミルナーが記録し、僚友63号車が2番手に続いている。

■木村武史組フェラーリがクラス3番手

　LMP2クラスでセッション1の最速タイムを刻んだのは、JOTA38号車オレカ07・ギブソンのウィル・スティーブンスだった。これにユナイテッド・オートスポーツUSAの22号車、TDSレーシング×バイヨンの13号車が続いている。

　LMGTEアマクラスでは、ミシェル・ガッティンの駆るアイアン・デイムス85号車フェラーリ488 GTE Evoが首位。2番手にハードポイント・モータースポーツの99号車ポルシェ911 RSR-19、そしてクラス3番手には日本の木村武史もドライブするケッセル・レーシングの57号車フェラーリが続いている。星野敏と藤井誠暢が乗り込むDステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMRは、クラス17番手で最初のセッションを終えた。

　テストデーは1時間のインターバルを挟み、現地時間14時から4時間のセッション2が行われる。

■2022ル・マン24時間レーステストデー　セッション1タイム結果

※リザルトは編集部集計