5月28日(土)、スーパーGT第3戦『たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE』が開催されている鈴鹿サーキットで、鈴鹿60周年特別デモラン『群雄割拠 JGTC〜SGTの礎となった時代〜』が行われた。スーパーGTの前身であるJGTC全日本GT選手権でチャンピオンを獲得した3台のマシンが鈴鹿サーキットを走った。
2022年、開業から60周年を迎えた鈴鹿サーキット。これまでも数多くの記念イベントが行われてきたが、5月28日に開幕したスーパーGT第3戦では、JGTC時代を彩った3台のGT500チャンピオンカーが鈴鹿に登場した。2000年のチャンピオンカーであるCastrol 無限 NSX、2002年チャンピオンカーのエッソウルトラフロースープラ、2004年のチャンピオンカーのザナヴィNISMO Zという3台だ。もちろん、それぞれNSXは道上龍、スープラは脇阪寿一、そしてZは本山哲という、GT500の覇権を争ってきた3人がドライブした。
爽やかな晴天に恵まれた5月28日(土)のピットウォーク時、コース上に並べられた3台は、それぞれ各メーカーによってしっかりとメンテナンスされた状態。当初、エッソウルトラフロースープラはデモランを行う予定ではなかったというが、TCDの努力により走れる状態になったのだという。本山は2004年当時着用していたレーシングスーツ、脇阪は2004年頃のスーツを着用したが、道上は当時のものがなく、今回のイベントのためにSNSで呼びかけ、当時のレーシングスーツを再現して着用し雰囲気を盛り上げた。
すでに5月27日にはイベントに向けてテストランも行われていたが、3人がともに「当時を思い出した」という。それを裏付けるかのように、トークショーの後に走行した3台は、デモランとは思えぬようなスピードを発揮。最後は一団となってフィニッシュし、鈴鹿サーキットの60周年を祝った。
デモランはスーパーGT第3戦鈴鹿の決勝日となる5月29日(日)も行われる。