2022年フル参戦表明のジェンソン・バトン、地元UK開幕戦含む3戦を欠場へ。代役はクリス・ミークに

 創設2年目となる2022年から、当初の計画どおり“グローバル・シリーズ”へと変貌を遂げる北米発の『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/NitroRX)』に向け、フル参戦を表明している元F1王者ジェンソン・バトンだが、新規導入が予定されるフルエレクトリックSUVによる『グループEクラス』出場に際し「事前の契約上の約束」を基準に3戦の欠場を表明。そこには地元イギリスでの開幕戦リデンヒルも含まれており、代役にはWRC世界ラリー選手権5勝を記録するクリス・ミークの起用がアナウンスされた。

 北米での初年度を終え、今季2年目を迎えるシリーズは、この6月のイギリス・リデンヒルからスウェーデン、フィンランド、カナダ、サウジアラビアなど3大陸を経て、2023年3月に地元北米でフィナーレを迎える全10戦のカレンダーを公開。改めて、創設当初から掲げてきた「世界進出の野望」を具現化させることとなった。

DRRが「最初の2台」の体制発表。アンドレアス・バッケルドとロビン・ラーソンを起用/NitroRX

 2022年から“グローバル・シリーズ”へと変貌を遂げると同時に、シリーズ自ら「史上最速のラリークロス車両」と称するフルエレクトリックSUVによる『グループEクラス』を創設する『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/NitroRX)』だが、その初期カスタマー候補としてリストアップされていたドライヤー&ラインボールド・レーシング(DRR)が新体制を発表。2021年のEuroRX1王者に輝いたアンドレアス・バッケルドと、同じく2014年の欧州王者であるロビン・ラーソンの実力派を起用し、新たにモンスターエナジーRXカルテルのエントリー名で参戦することをアナウンスした。

 北米発のラリークロス・シリーズとして、実質的にGRCやARXの後継に位置付けられるNitroRXは、ラリーやラリークロス界のトップ選手として活躍するトラビス・パストラーナが創設した新たなチャンピオンシップとして、2021年に本格的なシリーズ戦が開催された。

新設の“世界最速”グループEクラスに向け、元F1王者ジェンソン・バトンがフル参戦へ/ナイトロRX

 創設2年目となる2022年から、当初の計画どおり“グローバル・シリーズ”へと変貌を遂げる北米発の『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/ナイトロRX)』に向け、こちらも新規導入が予定されるフルエレクトリック“SUV”による『グループE』クラスに、元F1王者ジェンソン・バトンのフル参戦が決定。同じくイギリス出身でWorldRX世界ラリークロス選手権や、電動オフロード選手権の『エクストリームE』に参戦するオリバー・ベネットとタッグを組み、彼のチームでもあるエキサイト・エナジー・レーシングからのエントリーを計画している。