今季3度目のWRC参戦、セバスチャン・ローブがサファリ・ラリーに出場へ。第4戦ではリタイア

 シリーズ元9連覇王者にして、2022年の開幕戦ウイナーであるセバスチャン・ローブによる今季3度目のWRC参戦が発表された。ローブはイザベル・ガルミッシュとともにふたたびフォード・プーマ・ラリー1に乗り込み、世界ラリー選手権第6戦ケニアに出場する。

 Mスポーツ・フォードWRTは5月27日、ローブがみたびチームと協力してラリーに挑むことを発表。その舞台は昨年、19年ぶりにWRC復帰を果たした『ラリー・サファリ・ケニア』だ。

3戦で完走0回のフルモーを信頼するMスポーツ代表「もし彼を降ろせば成長に悪影響を及ぼす」/WRC

 Mスポーツ・フォードWRT期待の若手フランス人ドライバーであるアドリアン・フルモーは、引き続き参戦するWRC世界ラリー選手権の2022年シーズン第4戦ポルトガルを前に、チーム首脳陣から全面的な支持を得ている。

 今月3日に誕生日を迎え27歳となったフルモー。5月19~22日に開催されるラリー・ポルトガルで『フォード・プーマ・ラリー1』をドライブする彼は、2022年シーズンに行われた過去3つのイベントでいずれも未完走に終わっている。

元WRC王者“ふたりのセブ”対決、ラリー・ポルトガルでふたたび【WRC Topic】

 スポット出場の2022年WRC世界ラリー選手権開幕戦『ラリー・モンテカルロ』で激しく首位を争った“ふたりのセブ”。セバスチャン・ローブ(フォード・プーマ・ラリー1)が優勝し、セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が2位となるなど、大ベテランふたりがWRC新時代の初戦を席巻した。それから約4カ月、第4戦ポルトガルでセブ対決の第2ラウンドが実現する。

 今季、ローブはW2RC世界ラリーレイド選手権とエクストリームE選手権を、オジエはWEC世界耐久選手権を主戦場としている。そのため彼らが出場可能なWRCイベントは限られているが、5月19~22日開催のラリー・ポルトガルは幸いにもカレンダーが被っていない。

再戦決定のローブとオジエ、ともにWRCポルトガルに向けたグラベルテストを完了【SNSまとめ】

 5月19日から22日にかけて開催されるWRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルに向けて、TOYOTA GAZOO Racing WRTとMスポーツ・フォードWRTがプレイベントテストを実施したことを発表。両チームが次戦『ラリー・ポルトガル』のラインアップに加えた“ふたりのセバスチャン”こと、元9冠王者で開幕戦ウイナーのセバスチャン・ローブと、昨シーズンを含めて8度のチャンピオンに輝いたセバスチャン・オジエも、それぞれの陣営のラリー1カーでグラベル(未舗装路)テストを終えている。ここではその様子を伝えるSNSの投稿を紹介する。

■ファフェを封鎖してテスト実施

WRC開幕戦を制したローブ、ポルトガルでMスポーツに復帰。プーマ・ラリー1をドライブへ

 Mスポーツ・フォードWRTは4月19日、WRC世界ラリー選手権の2022年シーズン開幕戦モンテカルロで同陣営の新型マシン『フォード・プーマ・ラリー1』にデビューウインをもたらした“元9連覇王者”セバスチャン・ローブが、第4戦ポルトガルでチームに復帰することを明らかにした。

 ローブがふたたびプーマ・ラリー1のステアリングを握ることになる『ラリー・ポルトガル』は、5月19~22日にポルトガルで開催される今シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリーだ。ローブはこのラリーでイザベル・ガルミッシュと再タッグを組み、チーム5台目のラリー1カーで今季2勝目を狙う。

【動画】プーマ・ラリー1“全開走行”でジャンプも披露。2勝目狙うMスポーツのテストが完了/WRC

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTは4月17日、YouTubeのM-Sport公式チャンネルに『2022 Rally Croatia | JUMPING ON TARMAC | Raw Test Action』と題した動画を投稿し、フォード・プーマ・ラリー1による次戦クロアチアに向けたプレイベントテストが完了したことを明らかにした。

 公開されている動画は、WRC第3戦クロアチア・ラリーを前に同国で行われたターマック(舗装路)テストでの走行を収めたもの。フラットアウト(アクセル全開)状態で森の中のコースを走り抜けていくプーマ・ラリー1はタイトルにもあるように、ときおり高速でジャンプする姿を見せながら走行を重ねたようだ。