WRC第4戦ポルトガルが開幕。市街地でのSS1はヌービル&タナクのヒョンデ勢がワン・ツー

 5月19日に開幕したWRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルは同日、デイ1のSS1が古都コインブラの市街地で行われ、ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップタイムをマーク。僚友のオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合2番手で続き、ヒョンデ・シェル・モビスWRT勢がワン・ツー発進を決めた。

 ポルトガル北部の大都市であるポルトの郊外、マトジニョスを中心に19日(木)から4日間にわたって争われるラリー・ポルトガルが開幕。このイベントの初日は午前中にグラベル(未舗装路)ステージでのシェイクダウンが行われた後、マトジニョスから南に約120km離れた古都コインブラの中心部で、セレモニアルスタートに続き現地19時過ぎからSS1“コインブラ”がスタートした。

【順位結果】2022年WRC第4戦ポルトガル SS1後

 5月19日に開幕したWRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルは同日、デイ1のSS1が古都コインブラの市街地で行われ、ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップタイムをマーク。僚友のオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合2番手で続き、ヒョンデ・シェル・モビスWRT勢がワン・ツー発進を決めた。

■2022年WRC第4戦ラリー・ポルトガル暫定結果 SS1後

3車種がトップ3に並んだシェイクダウン、トヨタのエバンスが首位発進/WRC第4戦ポルトガル

 5月19日、WRC世界ラリー選手権の2022年シーズン第4戦ポルトガルが開幕した。同日、今季初のグラベル(未舗装路)ラリーとして行われる『ラリー・ポルトガル』のシェイクダウンが現地9時から実施され、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムを記録した。

 第8戦フィンランドまで続くグラベルラリー連戦のオープニングとなる今戦。その走り始めとなるセッションのリザルトは、最速となったエバンス車から1秒以内に3車種計4台が並ぶものとなった。

3戦で完走0回のフルモーを信頼するMスポーツ代表「もし彼を降ろせば成長に悪影響を及ぼす」/WRC

 Mスポーツ・フォードWRT期待の若手フランス人ドライバーであるアドリアン・フルモーは、引き続き参戦するWRC世界ラリー選手権の2022年シーズン第4戦ポルトガルを前に、チーム首脳陣から全面的な支持を得ている。

 今月3日に誕生日を迎え27歳となったフルモー。5月19~22日に開催されるラリー・ポルトガルで『フォード・プーマ・ラリー1』をドライブする彼は、2022年シーズンに行われた過去3つのイベントでいずれも未完走に終わっている。

WRC今季初のグラベルラリー、第4戦ポルトガルのシェイクダウンがYouTubeでライブ配信

 5月19日に開幕するWRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルの走り始め、シェイクダウン・セッションの模様が日本時間17時からYouTubeで無料ライブ配信される。

 19日(木)から22日(日)にかけて開催されるラリー・ポルトガルは、2022年シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリーにして、8月に行われる第8戦フィンランドまで続く“グラベル連戦”のオープニングとなるイベントだ。

再登場の元WRC王者ローブ「グラベルテストでの感触は良かった」2022第4戦ポルトガル 事前コメント

 WRC世界ラリー選手権の2022年シーズンにおける最初のグラベル(未舗装路)ラリー、第4戦『ラリー・ポルトガル』が5月19日から22日にかけて、ポルトガル北部の大都市ポルトを中心に開催される。同ラウンドの実施に先立ち、今季から“ラリー1”規定で争われている最高峰クラスを戦うMスポーツ・フォード、ヒョンデ(旧ヒュンダイ)、トヨタの計3チームから、ドライバーたちの事前コメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

新リバリーはブラック基調。ソルベルグ、WRC第4戦ポルトガル参戦車のカラーリングを公開

 ヒョンデ・モータースポーツのワークスドライバーであるオリバー・ソルベルグは5月15日、自身のTwitter(@OliverSolberg01)を更新し、WRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルでステアリングを握る愛車の新カラーリングを初公開した。

 2022年シーズン、ヒョンデ(旧ヒュンダイ)の育成ドライバーからワークスドライバーに昇格したソルベルグ。彼は今季の開幕3戦を新車の『ヒョンデi20 Nラリー1』で戦ってきたが、今週末の5月19~22日に開催されるポルトガルではトップカテゴリーには出場しない。

トヨタ、2022年最初のグラベルラリーに挑む「ポルトガルは特別な場所」とスポット参戦のオジエ/WRC

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、5月19日(木)から22日(日)にかけて、ポルトガル北部で開催される2022年シーズン第4戦『ラリー・ポルトガル』で今季3勝目を狙う。

 今戦、チームには開幕戦モンテカルロで総合2位となったセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組が復帰。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、すでに2勝を挙げランキングトップに立っているカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組とともに、今季初めて行われるグラベル(未舗装路)ラリーに臨むことになる。

ローブとオジエのライバル関係がWRCに「スパイスを加える」“セブ対決”を歓迎するトヨタ技術責任者

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのテクニカルディレクターであるトム・フォウラーは、WRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルでふたたび実現する“ふたりのセブ対決”を楽しみにしているひとりだ。

 既報のとおり、5月19~22日にかけてポルトガル北部で開催される今季第4戦『ラリー・ポルトガル』には、合わせて17回のワールドタイトルを獲得しているふたりのセバスチャンが登場する。フォウラーはそのうちのひとりである8冠王者セバスチャン・オジエとともに、元9連覇王者のセバスチャン・ローブに挑むことを楽しみにしている。

天国かそれとも地獄か? 奥深きラリーのスタート順、その1【WRC Topic】

 SS(スペシャルステージ)と呼ばれるコースを間隔をあけて1台ずつ走行するラリーでは、スタート順がタイムに大きな影響を及ぼす。とくにグラベル(未舗装路)ラリーの場合、スタート順が早い選手は1kmあたり1秒前後の遅れをとることもあるが、それはなぜか?

 グラベルラリーでは、路面が乾いていると道の表面にある土や小さな砂利が浮き、それが“ルーズグラベル=滑りやすいグラベル”となる。とくにヨーロッパの道は、硬い岩盤や締まった土の表面がルーズグラベルに覆われていることが多く、タイヤがグリップしにくい。そのため、ステージを最初に走るドライバーは、ルーズグラベルに足をとられ、それを掃き飛ばしながら走らなければならない。だから、大きくタイムロスをしてしまうのだ。