“ふたりのセブ”が両者リタイアの波乱。パンク頻発のデイ2はエバンスが首位/WRCポルトガル

 WRC世界ラリー選手権の2022年シーズン第4戦ポルトガルは5月21日、デイ2のSS2~9が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に浮上。チームメイトのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)も総合2番手につけ、トヨタ勢がワン・ツー体制を築いた。また、日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)も総合4番手の好位置につけている。

 前日19日(木)に開幕したラリー・ポルトガルは、古都コインブラでのSS1から一夜明け競技2日目に移行。本格的なグラベル(未舗装路)ラリーがスタートしたこのデイ2では暑さと砂埃が選手たちを襲い、岩だらけのステージがラリー1を容赦なく襲う。その結果、多くのドライバーがパンクなどのダメージを受け、ラリー2日目にしてサバイバルの様相を呈している。

【順位結果】2022年WRC第4戦ポルトガル SS9後

 WRC世界ラリー選手権の2022年シーズン第4戦ポルトガルは5月21日、デイ2のSS2~9が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に浮上。チームメイトのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)も総合2番手につけ、トヨタ勢がワン・ツー体制を築いた。また、日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)も総合4番手の好位置につけている。

■2022年WRC第4戦ラリー・ポルトガル暫定結果 SS9後

7月開催EuroRX第2戦にオリバー・ソルベルグが参戦へ。改良版i20 RXスーパーカーをドライブ

 7月にスウェーデンの“聖地”ホーリエスで開幕を迎えるWorldRX世界ラリークロス選手権と、その併催イベントとしてシーズン第2戦を予定するEuroRX1クラスに向け、WRC世界ラリー選手権ドライバーのオリバー・ソルベルグが自身約2年ぶりのラリークロス参戦を表明。2018年にRallyXノルディックでタイトルを獲得した20歳の精鋭が、強豪ヘドストロム・モータースポーツの招きを受け、父ペターの運営するPSRXによる技術改修も施された『ヒョンデi20 RXスーパーカー』のステアリングを握る。

 WRCとWorldRXの双方でワールドチャンピオンを獲得した父ペターより、ドライビングの英才教育を受けてきたオリバーは、2年前には同トラックで父のドライブした『シトロエンDS3 RXスーパーカー』のステアリングを握り、WorldRX4冠のヨハン・クリストファーソンやロビン・ラーションらを相手に3位表彰台を獲得するなど、早くからその非凡な才能を披露してきた。

砂埃や雨で状況は一変。天国か地獄か? 奥深きラリーのスタート順、その2【WRC Topic】

 前回は、ドライコンディションのグラベル(未舗装路)ステージでは、出走順が早い選手ほど不利になる理由について説明したが、そうならない場合もある。

 グラベル路面が大量のダストで覆われていると土煙がもうもうと上がり、風がない時はしばらく視界がクリアにならない。森の中の風が抜けにくい道では、各車のスタート間隔が3分であったとしても土煙がおさまらない時もあり、しかも太陽が低い位置にある朝晩はダストで光が乱反射して状況がさらに悪くなる。

スーパー耐久富士24時間にヤリ-マティ・ラトバラ参戦! 水素エンジンカローラをドライブへ

 5月20日、ルーキーレーシング、トムススピリット、TOYOTA GAZOO Racingはプレスリリースを発行し、6月3〜5日に富士スピードウェイで開催されるENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第2戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』の参戦体制について発表した。水素エンジンを積むORC ROOKIE GR Corolla H2 Conceptに、元WRCドライバーで、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームの代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラが乗り込むことになった。

WRC第4戦ポルトガルが開幕。市街地でのSS1はヌービル&タナクのヒョンデ勢がワン・ツー

 5月19日に開幕したWRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルは同日、デイ1のSS1が古都コインブラの市街地で行われ、ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップタイムをマーク。僚友のオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合2番手で続き、ヒョンデ・シェル・モビスWRT勢がワン・ツー発進を決めた。

 ポルトガル北部の大都市であるポルトの郊外、マトジニョスを中心に19日(木)から4日間にわたって争われるラリー・ポルトガルが開幕。このイベントの初日は午前中にグラベル(未舗装路)ステージでのシェイクダウンが行われた後、マトジニョスから南に約120km離れた古都コインブラの中心部で、セレモニアルスタートに続き現地19時過ぎからSS1“コインブラ”がスタートした。

【順位結果】2022年WRC第4戦ポルトガル SS1後

 5月19日に開幕したWRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルは同日、デイ1のSS1が古都コインブラの市街地で行われ、ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップタイムをマーク。僚友のオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合2番手で続き、ヒョンデ・シェル・モビスWRT勢がワン・ツー発進を決めた。

■2022年WRC第4戦ラリー・ポルトガル暫定結果 SS1後

3車種がトップ3に並んだシェイクダウン、トヨタのエバンスが首位発進/WRC第4戦ポルトガル

 5月19日、WRC世界ラリー選手権の2022年シーズン第4戦ポルトガルが開幕した。同日、今季初のグラベル(未舗装路)ラリーとして行われる『ラリー・ポルトガル』のシェイクダウンが現地9時から実施され、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムを記録した。

 第8戦フィンランドまで続くグラベルラリー連戦のオープニングとなる今戦。その走り始めとなるセッションのリザルトは、最速となったエバンス車から1秒以内に3車種計4台が並ぶものとなった。

地元スペシャリストを降し、開幕勝者ニル・ソランスが逆転勝利/ERC第3戦イソラス・カナリアス

 2022年のERCヨーロッパ・ラリー選手権第3戦として、スペイン領カナリア諸島を中心に繰り広げられるターマック戦、ラリー・イソラス・カナリアスが5月13~14日に開催され、開幕戦を制した29歳のニル・ソランス(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が今季2勝目を獲得。資金難で第2戦をスキップした苦労人は、これで今季参戦ラリー勝率“100%”を維持した。

 その一方、初日からラリーを支配した地元スペシャリストのルイス・モンゾン(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)は勝利目前のパンクに沈み、ヨアン・ボナート(シトロエンC3ラリー2)との熾烈なバトルを制したチームMRFタイヤ、前戦ウイナーのエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)が逆転同タイムの2位に滑り込み、新たな選手権リーダーの座についている。

3戦で完走0回のフルモーを信頼するMスポーツ代表「もし彼を降ろせば成長に悪影響を及ぼす」/WRC

 Mスポーツ・フォードWRT期待の若手フランス人ドライバーであるアドリアン・フルモーは、引き続き参戦するWRC世界ラリー選手権の2022年シーズン第4戦ポルトガルを前に、チーム首脳陣から全面的な支持を得ている。

 今月3日に誕生日を迎え27歳となったフルモー。5月19~22日に開催されるラリー・ポルトガルで『フォード・プーマ・ラリー1』をドライブする彼は、2022年シーズンに行われた過去3つのイベントでいずれも未完走に終わっている。