アンコール・ワット寺院が建造されたのは12世紀。クメールの王スーリヤヴァルマン2世がヒンドゥー教の聖なる「須弥山(しゅみせん)」を模して建てたものだ。(ASHIT DESAI/GETTY IMAGES)[画像のクリックで別ページへ] うっそうとしたジャングルの中に突如現れる熱い夢の跡、アンコール・ワット。そ……
皮膚〓痒症 (日経BP)
わが国において汎発性皮膚〓痒症に関する十分な疫学調査は実施されていないが、厚生労働省「難治性慢性痒疹・皮膚そう痒症の病態解析及び診断基準・治療指針の確立」研究班が全国大学病院皮膚科を対象に2009年に行ったアンケート調査では年間外来患者に占める割合は1.89%(平均値)であった(佐藤ら,……
変形性膝関節症 (日経BP)
変形性膝関節症(膝OA)は加齢や外傷によって骨軟骨の退行性変化と増殖性病変を生じ、日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)の低下を来す疾患である。2005年から開始された大規模住民コホート(Research on Osteoarthritis / Osteoporosis Against Disability:ROAD)プロジェクトによると、わが国の50……
蕁麻疹 (日経BP)
蕁麻疹は特定の薬剤や食物に対する過敏症として単回のみ発現するもの、特に明らかな誘因なく長期にわたって浮腫性紅斑や膨疹が出没するもの、特定の刺激によって繰り返し膨疹が誘発されるものまで種々の病型があり、病状によっては患者の生活の質(QOL)は大きく低下する。皮膚科クリニックを受診した5……
更年期障害 (日経BP)
わが国における更年期障害罹患者数の正確な統計はいまだないが、対象年齢となるいわゆる更年期世代である40~60歳のうち、軽度の症状を含めれば60~80%が何らかの症状を有するともいわれており、少なく見積もって約400万人が治療の対象となるという推計もある。更年期障害の知名度の上昇と専門外来が……
腰痛症 (日経BP)
最近公表された平成28年国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)によると、腰痛は、男性では1位(91.8人/千人)、女性では肩こりに次いで2位(115.5人/千人)の高い有訴者率を示している(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/04.pdf)。3年ごとの調査であるが、腰痛の順位や頻……
骨粗鬆症 (日経BP)
わが国の骨粗鬆症患者数については、大規模住民コホート参加者における日本骨代謝学会骨粗鬆症診断基準をもとに、腰椎および大腿骨頸部での評価により骨粗鬆症の有病率を推定している。これを2005年の年齢別人口構成に準拠して推定すると、腰椎、大腿骨頸部での骨粗鬆症はそれぞれ640万人、1070万人で……
凍結肩(肩関節周囲炎) (日経BP)
わが国では本疾患を「五十肩」と呼ぶように、明らかな誘因なく50歳前後から発症する拘縮を伴う肩関節痛を凍結肩という。発症頻度は人口の2%であるが、糖尿病を合併すると13%に増加する。歴史的には、肩関節周囲炎という病名で1872年にDuplayが報告し、その後原因を肩峰下滑液包の癒着と考えたCodman……